8月1日(木曜日)下衆
5時半に目が覚める。布団の中でグダグダしながら6時のアラームを待つ。
アラームがなったので仕方なしに起床。
雑穀米のおにぎり、ゆで卵、バナナ、プロテイン。
出勤。
金髪タトゥー切れ長の目のの女性管理者が休憩室に先に来ている。
先日、昼休みに別の男性管理者から何か紙袋を受け取っているのを見かけた。様子から察するに男性管理者の方が異動になるのだろう。
切れ長の彼女は珍しく表情を動かし話していた。
下衆な私は紙袋の中に連絡先も一緒に入っているのだろうと考えていた。
表向きは連絡先の交換はNGとなっている。
黙々と作業。先が見えない。目標がない。「ショーシャンクの空」は牢獄から出るという目標があるから作業を進められた。
業務中に目標について考えてみた。私がプライベートで進めている作業には期限がない。
期限を設けるべきだ。
昼休みをいつもより1時間早くとった。
私がノートを拡げ書きつけていると隣の女性が敏感に反応した。
普通なら皆スマホの画面に集中して周りなど見ない。
女性が鞄からノートを出して書き出した。視力が悪い私には詳細は読めない。日付らしきものと数行の文章から日記であろうと判別できる。
よく見るとバックに数本のペンがさしてある。
私がリュックから穂村弘の短歌集を出すとまた敏感に反応した。
かってに同胞意識を持つ。
終業間際、私が白い彗星と名付けた同僚が伸びをした。
細いふくらはぎに反して、それなりの胸の膨らみに目が行く。
乳房まで想像してしまう。
読んだ本
穂村弘「短歌ください」
木下龍也「天才による凡人のための短歌教室」
すべてフィクションです。
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