読書感想:「いい子のあくび」を読んで思ったこと
高瀬隼子さんの「いい子のあくび」を読んだ。
(※以下、本の内容を含みます。)
割に合わないと感じることを、見過ごしたり受け入れることができない主人公の直子が、ある日、スマホを見ながら自転車に乗ってふらふらこちらへ向かってくる中学生に対して、「ぶつかったる」という気持ちを抱く場面から始まる。
自分が少し端へよければ、ぶつからずに、傷を負わずに済むと分かっている。だけど、直子はよけることを選ばない。なぜなら、自分は何も悪くないと思うから。自転車に乗りながら、もしくは歩きながら