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自選短歌:2024年10月

ただいまをくれないひとと居た頃のわたしはずっと旅先だった

残されたコーヒーミルが錆びてゆき「誰か捨てて」の誰かを担う

待ち侘びた予定を食った残業に報いるためにあしたも仕事

たじろぐな 波に合わせて息をせよ 雲に合わせてまばたきをせよ

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