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自選短歌:2024年7月

はしごしてまで話すことなかったな齧るナッツの仲間のなにか

電車より先に到着した風が主線をえがくこめかみの汗

許される近い言葉が見つからず「かわいい」をまた舌で溶かした

神様のようなあなたも肉があり滲む指輪の跡を見つめる

この胸で眠る者から息が透けわたしの脈が際立ってゆく

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