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休職中の過ごしかた

こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingo(しんしん)です。今回はメンタルが病んでしまい、やむを得ず休職に至った場合にどのように過ごせば良いのかを考えてみたいと思います。休職になった状態は心身ともに疲弊しており、しっかりと休む必要があるはずですが、多くの人が休むことに対する罪悪感や自己嫌悪に苦しむことがあります。このような感情は、回復を妨げ、さらにメンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性があります。今回は、休職中に心身の健康を取り戻すための効果的な過ごし方と、罪悪感や自己嫌悪に打ち勝つためのヒントをお伝えします。

1. 休むことは「怠け」ではなく「必要なケア」

まず最初に理解しておきたいのは、休むことは「怠け」ではないということです。メンタルヘルスの問題は、他の身体的な病気と同様に治療が必要です。休職はその治療の一環であり、無理をせずに心と体を回復させるための時間です。これを自分に許すことで、休むことへの罪悪感を軽減することができます。

自己肯定の練習

休職中に罪悪感を感じるときは、自己肯定感を高めるための練習が役立ちます。毎日、自分がどれだけ努力してきたか、そして今自分がどれほど回復に向けて努力しているかを振り返ることが大切です。たとえば、「今日も自分の心と体を大切にしている」「回復のために休むことは必要なことだ」といった肯定的な自己メッセージを繰り返し自分に伝える習慣をつけましょう。

2. 規則正しい生活を心がける

休職中は、仕事のリズムが失われることで生活リズムも乱れがちです。しかし、規則正しい生活を保つことは、心の安定を保つために非常に重要です。毎日、同じ時間に起きて寝る、バランスの取れた食事を摂る、適度な運動を行うことが、メンタルヘルスの回復に寄与します。

日々のルーティンを作る

休職中であっても、簡単なルーティンを設定することで生活にリズムを与えることができます。たとえば、朝起きたら軽いストレッチをする、午後に散歩に出かける、本を読む時間を設けるなど、定期的な活動を日々の中に組み込むことが大切です。これにより、生活に目的感が生まれ、自己嫌悪の感情を和らげることができます。

3. サポートを受けることをためらわない

メンタルヘルスの問題に直面しているとき、自分一人で解決しようとするのは難しい場合があります。専門家や信頼できる友人、家族からのサポートを受けることは、回復への重要なステップです。自分の感情や考えを共有することで、理解と共感を得られるだけでなく、新たな視点やアドバイスを受け取ることができます。

セラピーやカウンセリングの利用

休職中に心理療法やカウンセリングを利用することも一つの方法です。専門家のサポートを受けることで、自分の感情を整理し、休むことへの罪悪感を和らげる手助けを得ることができます。カウンセリングは、単に話を聞いてもらうだけでなく、具体的な対処法や回復のためのアプローチを学ぶ場でもあります。

4. 自己成長の機会と捉える

休職期間は、自分自身を見つめ直し、自己成長の機会と捉えることができます。メンタルヘルスに問題が生じた背景には、多くの場合、ストレスや過度な責任感、自己犠牲などがあるかもしれません。この期間を利用して、自分のストレス管理や自己ケアの方法を学ぶことで、復職後の生活にプラスとなるでしょう。

新しいスキルや趣味の発見

時間がある今だからこそ、新しいスキルや趣味に挑戦してみるのも良いでしょう。これまで興味があったけれど忙しくてできなかったことに取り組むことで、新たな発見や自己成長のきっかけになります。また、新しい活動に取り組むことで、自分に対するポジティブな感情を育むことができます。

5. 自分を許すことを学ぶ

最後に、休職中の過ごし方において最も大切なことは、自分を許すことです。自分に対して厳しい目を向けがちな人ほど、休むことに罪悪感を感じやすいものです。しかし、休むことは必要なことであり、そこに罪はありません。自分自身を責めるのではなく、自分が必要としていることを理解し、それに対して素直になることが大切です。

自己反省と自己許しのバランス

自己反省は自己成長に必要なプロセスですが、それが行き過ぎて自己批判に繋がると逆効果です。自己反省を行う際は、自分を責めるのではなく、今後どのように改善していけるかに焦点を当てるようにしましょう。また、過去の自分の行動や選択を許すことも、回復のための重要なステップです。

まとめ

休職中に罪悪感や自己嫌悪に陥ることは、多くの人が経験する一般的な感情です。しかし、これらの感情に囚われず、自己肯定感を高め、サポートを受け入れ、規則正しい生活を送り、自己成長の機会と捉えることで、より健康的な回復を目指すことができます。休職は必要な「治療の時間」であり、それを自分に許すことが大切です。この期間を有意義に過ごし、心と体の回復を最優先に考えてください。
しんしん心理研究所では、復職の支援も行なっていますので休職から本当に復帰できるのか不安な方はまずは無料相談にお越しください。

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