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断ることが苦手な人のための上手な断り方7選

こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingo(しんしん)です。皆さんは人から何かを頼まれたとき、つい「いいよ」と言ってしまうことはありませんか?
断るのが苦手な理由は、相手との関係を壊したくないからかもしれません。でも、断ることは悪いことではありません。今回の記事では、相手との関係を悪くしない、上手な断り方を7つ紹介します。これを知れば、相手を傷つけずに自分の気持ちを伝えることができます。

1. すぐに答えずに考える時間をもらう

頼まれたとき、すぐに「いいよ」と答えないようにしましょう。「少し考えさせてください」や「予定を確認してからお返事します」と言えば、自分の気持ちを整理する時間が取れます。これにより、冷静に考えて本当にできるかどうか判断できます。また、考える時間をもらうことで、感情的な返答を避けることができ、後悔の少ない選択ができます。

  • 「予定を確認してから返事してもいいですか?」

  • 「少し時間をもらえますか?後でお伝えします。」

  • 「すぐには答えられないので、後で相談させてください。」

急がずに考える時間を持つことで、相手に対しても慎重さや誠実さが伝わります。

2. 相手の気持ちを理解してから断る

断る前に、相手の気持ちに共感することで、相手は「自分のことをわかってくれている」と感じます。これが信頼感を生むポイントです。心理学では、共感を示すことで相手の受け入れやすさが高まると言われています。

  • 「頼ってくれてうれしいです。でも、今回はできそうにありません。」

  • 「その気持ちはすごくわかります。ただ、今はお手伝いが難しいです。」

  • 「あなたが困っているのはよくわかりますが、今回は無理なんです。」

共感の言葉を使うことで、相手の気持ちに寄り添いながら、断ることができます。

3. 別の方法を提案する

「できない」と言うだけではなく、他の方法を提案すると相手も助かります。たとえば、他の人を紹介したり、参考になる情報を伝えたりする方法です。代替案を提示することで、相手に対する配慮を示すことができます。

  • 「今回は無理ですが、○○さんなら手伝えるかもしれません。」

  • 「直接お手伝いはできませんが、役立ちそうな情報を送りますね。」

  • 「次回なら手伝えるかもしれませんが、今回は難しいです。」

相手が求めているものに対して部分的でも対応しようとする姿勢が、関係性を保つカギとなります。

4. 感謝の気持ちを伝える

「頼んでくれてありがとう」という感謝の言葉を添えると、相手も「頼んでよかった」と思いやすくなります。感謝の気持ちは断るときのポイントです。相手に対するポジティブな気持ちを伝えることで、断られる側も安心感を持つことができます。

  • 「声をかけてくれてありがとう。でも、今回は難しいです。」

  • 「誘ってくれてありがとう。ただ、予定があって行けません。」

  • 「相談してくれてうれしいです。でも、今は手伝う余裕がありません。」

感謝の一言を伝えることで、断りが柔らかい印象になります。

5. 理由を簡単に伝える

長々と理由を話すと、相手に説得されてしまうことがあります。理由は短く、正直に伝えるのが一番です。また、簡潔な理由は相手に混乱を与えず、受け入れやすいと言われています。

  • 「その日は予定があります。」

  • 「今は集中したいことがあるので、今回はお手伝いできません。」

  • 「今、体調があまり良くないので難しいです。」

誠実に理由を伝えることで、相手も納得しやすくなります。

6. 声のトーンや表情をやわらかくする

言葉だけでなく、声のトーンや表情も大切です。笑顔や落ち着いた声で伝えると、相手も受け入れやすくなります。心理学では、非言語コミュニケーションが印象に大きな影響を与えるとされています。

  • 「ごめんなさい、今回は無理そうです。」(笑顔で伝える)

  • 「申し訳ないですが、今回はできません。」(やさしい声で伝える)

  • 「難しいですが、また機会があればぜひお願いします。」(穏やかな声で)

態度を柔らかくすることで、断り方に温かみを持たせることができます。

7. 自分の気持ちを大切にする

自分の時間や気持ちを守ることはとても大切です。断ることは「自分を守る行動」でもあります。心理学ではこれを「自己主張(アサーション)」と呼び、健全な人間関係を築く上で重要なスキルとされています。

  • 「自分の時間を大切にしたいので、今回はお断りします。」

  • 「無理をすると自分に影響が出るので、難しいです。」

  • 「自分のペースを守りたいので、今回はごめんなさい。」

自分の気持ちを正直に伝えることで、相手もあなたを尊重しやすくなります。

まとめ

断ることは、相手を傷つけるのではなく、自分と相手の関係を守るための大切なスキルです。この記事で紹介した方法を使えば、相手との関係を壊さずに断ることができます。最初は難しいかもしれませんが、少しずつ練習すれば上手にできるようになります。

自分を大切にしながら、相手とも良い関係を続けていきましょう。また、これらのテクニックを実践することで、コミュニケーションスキル全体が向上し、より良い人間関係を築く助けになるでしょう。断ることも立派な自己表現です。自信を持って実践してみてください。

また、いつも無理なことを頼んでくる人や、それほど親しい関係でもないのに強引に誘ってくるなど、自分のことを大切に思ってくれていないと感じる人とは思い切って、距離を取ることも大切です。そんな場合にはキッパリと断る勇気も必要です。
しんしん心理研究所では、どうしても相手のことを考えてしまいついつい自分で抱え込んで、結果自分が苦しくなってしまう人に、アサーショントレーニングも提供しています。興味があればお問い合わせください。

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