戦争の爪痕を感じて
夏は・・・蝉時雨の風が
どこか物侘しさを運んでくる。
酷薄な黒煙に、吸われ尽くした嘆きが
常夏の光線から狂いだしたように
私に訴えてくる。
不気味なまでのダークレインが
容赦なく注がれ
仄暗い灰色へと地平を塗り替え
そこには、身悶える魂魄たちの叫び。
戦争を知らない私にも
・・・・聴こえてくる。
誰のために?
何のために?
無抵抗な・・・
か細い命が尽きていくの?
どうか、この日がリフレインされることが
二度とありませんように。
心から、私はただ、祈り続ける。
(広島の原爆投下77周忌を追悼して)
Sara
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