セルフネグレクト
この言葉を、つい最近知った。
まず、自分に当てはめてみたが、
ちょっと違う様な気がした。
ただ、一つ言える事は、
かあちゃんが当てはまる様に思う。
かあちゃんは、耳が聞こえなく、
ひとり孤独に私を育ててくれたのだ。
調べたら、
※ 一人暮らしまたは、一人の時間が多い。
これは、私にも当てはまるし、私が実家を、
出でからの、かあちゃんはそうであった。
※ 家族や友人が近くにいない。
かあちゃんとは、二人っきりで、
二人共、人間関係が苦手である。
特に、かあちゃんはいつも、ケンカしてる。
※ 病気の治療を放置している。
これは、まさにかあちゃんだと思った。
かあちゃんは、自分の事になると、
頑なに拒み、病院に行かない。
私は、
信頼できる主治医に出会えて、
やっと病気と向き合ってたが、
自分の事となると、どうでも良くなってしまう。
これから、退院して通院になったら、
私は、病院に行くだろうか…。
また、救急車で運ばれてしまうかもしれない。
※ ゴミや衣類が散乱している等、衛生状態が悪い。
これは、まさに、かあちゃんだ。
かあちゃんは家事一般ができないのだ。
幼少期から、私が家事をしていた。
大人になると、月に一度、実家に行き、
ゴミだらけの部屋で、家事一般をしていた。
※ 栄養バランスの良い食事が取れない。
先程も書いたが、
かあちゃんは料理も、全くできない。
なので、私が料理を作り置きしておくが、
それ以外は、インスタントやコンビニ弁当、
カップ麺等、栄養バランスなんてなかった。
そして、私も食欲というモノがなく、
食べる事に関しては、義務的に食す。
※ 極端に節約や浪費している。
これは、私は欲がないので、物を買わない。
欲しいとも、思わないし、必要最低限の、
ものしか買わない。
かあちゃんも、自分の物は全くかまわない、
だが、お酒は、大量に消費していた。
それに、誰かの為ならと、勝手に借金するのだ。
※ 入浴や身だしなみに無頓着で汚れている。
かあちゃんは風呂嫌いである。
幼少期から、私がかあちゃんを無理矢理、
お風呂に入れていたし、服装もかあちゃんは、
無頓着であり、穴が開いてても気にしない。
※ なんらかの依存症である。
かあちゃんは、アルコール依存であった。
すぐに酒に溺れて、暴れるのだ。
耳の聞こえない、かあちゃんの葛藤の末、
お酒に頼るしか、方法がなかったのだろう。
※ 最後は孤独死を招く。
ここで、ドキッとしてしまう。
つまり、なんらかの病気をほったらかしに、
して、誰にも頼らずに、孤独に死ぬのだ。
私は、自分の病気が悪化したら、
延命処置はしないで、ひとり孤独に、
自分の部屋で死にたいと願っていた。
かあちゃんは、
なんらかの病気でだったが、病院には、
頑なに行かず、私が発見した時には死んでた。
経済的貧困も、問題でもあったかもしれない。
後は耳の聞こえない為の、社会的孤立である。
その他は、原因不明と言う。
女性の方がなりやすいそうだ。
もっと、早くに知りたかった。
そして、自分はそうならない様に、
しないといけないなと、改めて思う。
そして、かあちゃんの事が、
少し理解できた様に思う。
気を張って、気丈に振る舞って、
バカ正直で、弱者という言葉をきらい、
私を1人で戦いながら、育てたのだ。
もっと、早く気づいてあげれたら、
良かったな。
かあちゃんは偉大な人である。
その裏には、とてつもない大きな、
リスクを負いながらも、人間らしく、
そして、素直な、かわいい姿を見せる。
頑固者の不器用な、かあちゃん。
それが、セルフネグレクトだとしても、
かあちゃんは立派であり、誇り高い、
尊敬する、頭のいい、人格者である。
だから、そんな、かあちゃんの息子で、
かあちゃんの側にいれた事は、幸せであり、
セルフネグレクトだとしても、不幸ではない。
亡き母を、どうする事も出来ないが、
心の闇を抱えたまま、苦しんでいたのなら、
私がおせっかいを、した所で何もならない。
ただ、かあちゃんの苦しみを、
少しでも、理解してあげれたら、
いいんだけど、かあちゃんは詮索されるの、
嫌がる人だからな…これ以上はやめとこう。
セルフネグレクト。
かあちゃんの様な人は、
たくさんいるのだろうな…。
私も少し当てはまるからな…。
頭のネジがぶっ飛んでるのは、
この事だったのかも、しれない。
遺伝子は、とても強いものだから。
この事を知る事で、対策が出来るのは、
ありがたい事なのだな…。
今は、孤独死にこだわってない。
たくさんの人達に迷惑かけて死んでやる!
今は、そう思える様になりました。