AINU ARTーモレウのうた
みなさんこんにちは。
紅里です。
今日はアイヌです。
北海道立近代美術館で行われているアイヌアートを見て来ました。
北海道に住んでいる人は小、中学校でアイヌの歴史や文化を学びます。
社会科見学ではアイヌの施設に行ったりもします。
しかしその後は自分から意図的に関わっていこうとしない限りアイヌに触れることはないように思います。
そんな中、近年急速にアイヌへの関心が高くなっています。
アイヌ民族博物館の設立にともない、国や北海道が力を入れていることもありますが、現代社会の中でアイヌ文化を音楽や工芸、芸能などいろいろな形で表現していこうとする人たちが数多く出てきていることが挙げられます。
しかし、なんといっても『ゴールデンカムイ』の影響が大きいかと思います。
私もそんな中の1人。
あの作品ですっかりアイヌに関心がいくようになりました。
それで今回のアイヌアートに足を運ぶことになったわけですが、
前置きが長くなりました。
では早速見ていきましょう!
チケットは大人1000円です。
すごく混んでいるわけではないけど客足はゆっくり途絶えない感じです。
撮影NGの作品が圧倒的に多いためパンフレットも紹介します。
まずマキリや衣装などの展示があり、始めに撮影OKだったのがこの作品。
下倉洋之さんの作品でガラスと銀でできている。
川村則子さんの布アート。
カムイミンタラはアイヌ語で「神々の遊ぶ庭」という意味。
また、アイヌ語で「大雪山」の呼び名のひとつでもある。
貝澤幸司さんの木彫り作品。
釣り針が刺さってるの。
クルミで作られている。
上記の13点は全て藤戸康平さんの作品。
鉄や木で作られている。
モレウとはアイヌ文様の特徴の一つで渦巻き文様のことを指す。
イクパスイは、アイヌ民族が儀式で使用する木製の祭具のことを表す。
マキリとは、アイヌ民族が日常生活の中で汎用刃物として様々な用途に用いる短刀のことを指す。
結城幸司さんの作品。
木版と紙でできている。
yukとはアイヌ語で山の獲物、そしてえぞ鹿の意味を持つ。
関根真紀さんの布アート。
藤戸幸夫さんの作品。
木とオヒョウ紐でできている。
これが唯一触ってもいい作品。
持ってみると意外と軽い!
そして触り心地がスベスベ。
もっとゴツゴツしているかと思ったよ。
マキリは何点も展示されていたけど、実際に見ると細かくて迫力があって超絶技と言える。
かつてアイヌの男性は結婚を申し込む時、相手の女性に文様を施したマキリを贈ったと言われている。
彫刻ができるということは、生活で使う道具を作る技術を身につけた証でもあるということだ。
写真はNGだったけどアクセサリーも素敵だった。
チケットにある熊の手リングは斬新だったし、アイヌの文様が刻まれたシルバーバングル、ピアスも洗練された印象だった。
それとこれも写真NGだったけど小笠原小夜さんの作品「aynu語木製カルタ」が面白かった。
アイヌの男性の手仕事の代表である木彫りをイメージして木製のカルタとし、アイヌの女性の手仕事の代表である刺繍を裏面に施している。
このカルタで遊ぶことをとおして、アイヌ語と知らずに日本語の中で使われている単語に気づくことができるよう工夫されている。
ちなみに北海道の市町村名の約8割はアイヌ語に由来するものと言われている。
もともとのアイヌ語の地名は、地形の特徴や土地の産物、そこでよく行われることなどから名付けられている。
私が住んでいる札幌。
札幌という地名は、市内を流れる豊平川を「(サト(乾く)ポロ(大きい)ペッ(川))」と呼んだことに由来すると言われている。
以上でした。
アイヌに触れて有意義な時間を過ごしました。
興味のある方は3/10まで開催してます。
お早めに。