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短歌・俳句・川柳まとめ

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短歌や俳句、川柳などをまとめていきます。
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#日記

ふくふく【短歌5首】

さむざむと実家へ向かい寿司を食べ茶碗蒸し食べふくふく帰る 僕の指と君の指を繋いでる青い糸ふたりが好きな色 これからもゆられていくよ車窓から見える朝焼けとても綺麗だ 朝が来た それじゃいつものお願いね 君の素朴なハンドドリップ あせらずに何かを成そうとまずはせず地道な一歩を積み重ねよう

けれど羽毛はあたたかく【短歌5首】

高速で横切ってゆく感情をただ眺めてた恋するように 初期のゆず聴いて歌っていい気分歌詞にミスチル出てきてくすり 働いてすり減りそうな日々のなか妻と子の顔思い浮かべて ある日ふと夜風のように駆け出した想いがあるよ君に会いたい さみしくてけれど羽毛はあたたかく私を包み明日へとはこぶ

ハルレヤ【短歌5首】

家事をしてまた横になり家事をして日が暮れてゆくそんな一日 お仕事を休んでしまい気に病んでぼーっとしてる なにか食べよう 目の前をずっと羽虫が飛んでいてそれの他には心地好い夜 眠れない夜にハルレヤ口ずさむ 不安をひとつひとつ数える もういいや明日のことを気に病んで過ごすのは止め気楽に行こう

花丸満点【短歌5首】

夢がある そのために今ひかってる 身近な人を想い敬う 眠れない夜に飛び交う思い出は良くも悪くも美化されている 照らし出す蛍光灯の冷たさよ不意に雷鳴秋の入り口 休んだらまた動き出すくり返しそのくり返し 強くなるから ちっぽけな私、はじまる朝起きて支度を済ます 花丸満点

頬に秋風【短歌5首】

ひとつずつ積み重ねてる出来事がわたしをつくる 頬に秋風 そんな中うまくいかない日もあってまたたて直す日々の建築 原っぱの上に寝転びあくびする あおいにおいに包まれながら ゆっくりとお風呂に浸かる お湯を揉む 少しだけかるくなった体で くったりと茹でた青菜を思わせるきみの寝姿 おやすみなさい

このままでいいはずがない変わらなきゃ そう言い聞かせペンを手に取る

ほっぷ、すてっぷ【短歌5首】

通院を終えさらららと日差し来てらららと歌う、ほっぷ、すてっぷ やわらかく君を抱いたらふわふわと立ち昇ったの、想いが、宙に 夢は夢 みればみるほど逃げてゆく 水道水をぐっと飲み干す さみしさが立ち込めてきて霧のよう 手の鳴る方へ歩んでゆこう 肉体の躍動を観る スポーツは勝ち負けによらず面白いもの

さみしさが立ち込めてきて霧のよう 手の鳴る方へ歩んでみよう

夢は夢 みればみるほど逃げてゆく 水道水をぐっと飲み干す

通院を終えさらららと日差し来てらららと歌う、ほっぷ、すてっぷ

あなたの側に【短歌5首】

カーテンの透明部分きれいだね ずっといたいよあなたの側に つらい日も笑えない日も雨にまた洗い流され 梅雨はきれいだ 最近は夢をよくみる楽しくて冒険的でずっとみてたい もう少し力を抜いて歩こうよ 響くボサノヴァお守りにして 今日もまた涙まじりの汗かいて過去の自分を乗り越えていく

ぴかぴかの愛【短歌5首】

花々を踏まずに避ける優しさがあっても怒るときには怒る 大仰に雨滴の中を歩いてく 操縦士だぞ、ぼくのからだの! 鳥が飛ぶ 鳥が鳴いてる 何事か交わし合ってる 聞き取れたらなぁ 口の中に哀しみがあり歯を磨きすすいでみても無くならないの 歯磨きに支配されてる脳内の片隅にあるぴかぴかの愛

夜明け前【短歌3首】

蟹粥が美味しかったと言い残し君は眠った夜半過ぎまで 夜明け前に目覚めた時のほの白いすっきりとした妙なあかるさ 焙じ茶をはぷはぷと飲み陽がのぼるただそれだけを待ちわびている

わたしの舞台【短歌5首】

三日月の切先に触れ滴った血が甘やかで手当てが惜しい 暗闇をさまよっていた時のこと忘れずに明るいほうへ行く 三月の半ばも過ぎて思うのは、この先も健やかでいたいと。 大空に君の笑顔が照り映えて急に世界が眩しくなった イントロが鳴って一歩を踏み出してそこから先はわたしの舞台