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夕焼け小焼けの短歌

毎日、夕方の5時半に「夕焼け小焼け」の曲が防災放送で流れる。柏市に住んでいたときも流れていた。どこかに出かけたときに、気をつけて聞いていると、たまに、「ふるさと」(うさぎおいしかのやま)のこともあるが、やはり「夕焼け小焼け」が多いようだ。

今や童謡が廃れ、学校教育でも歌謡曲が使われる時代だが、それでも「夕焼け小焼け」の曲が流れると悠久の過去からの変わらない人びとの営みを感じる。

「夕焼け小焼け」の放送が流れると、「子どもらの家路をうながす夕焼け小焼けの歌が防災放送にのって街を流れていく」というような意味の短歌を思い出す。これは昔、母から聞いた話である。郷土短歌会の80歳のおばあさんが作った短歌だと言うのを聞いて、そんな高齢の方がずいぶんよい歌を作られたなと思った。母も私も若かったということなのだが、年を重ねるにつれて、80歳が人間活動に不自由しない年齢だと感じる。

耳から聞いただけなので、短歌のことば使いに間違いがあるかも知れない。母は100歳の大往生をとげたので、作者の方は、すでに亡くなられていると思われる。名前をしかと聞いていないのが残念である。『郷土』という短歌雑誌を丹念にめくれば見つかるかも知れない。こんな朧気ない話なのだが、「夕焼け小焼け」の曲が流れると、郷愁とともに、この短歌が浮かんでくる。うろ覚えと言いながらも著作権があるから書けないのが残念だ。  

参考https://www.city.kashiwa.lg.jp/shogaigakushu/anshinanzen/bosaimusen/tejihoso.html


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