わたし育成日記
ここ2日ほど、ご飯が喉を通らない。私の体が生きるのを辞めたのだと理解した。
もし、このまま生きられなくなったら。生きる希望を全く捨ててしまったら。排泄物をダラダラと垂らしながら死んだような目をして、横たわるのだろうな。
死ぬことは、自然と一体になるということなので、
私だった煙は空気と共に溶けて、
火と友になる血肉。
一番大切だった人生の記憶は、ガスコンロの炎を止めるかのように、パチッと一瞬のうちに消えてなくなるのだろうな。
私の生きたという記録は、私に先急がれた人間の中にだけ取り残され、人々の脳内には未だかつて生きている私が笑うのだろうな。
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