BsGravityと、ちょびっとオリックスバッファローズ
さてオリックスバッファローズのキャンプ撮影二日目。
日曜日なのでとんでもない人の多さで、もうそのまんまBsGravityへ突撃します。
いや、でも少しは選手も撮りました。
BsGravityはオリックスバッファローズの公式応援団ですが、昨日も撮影を行いました。
そして今日も完ぺきな晴れ。
厄介です。
会場は南向きで太陽の直射を受け続ける環境なので、人物撮影はかなり厳しい。
持ち込んだレンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS+MC14と、SAMYANG MF 85mm F1.4 MK2、マニュアルフォーカスレンズです。
ダンスステージの撮影にマニュアルフォーカスとか「正気か」と思うでしょうが、まぁ適正焦点距離のレンズがこれしかなかったので何とかします。
ステージは案の定ピーカンの晴れで、女の子はさすがに可哀そう。
強い影が出来てしまい、本来の彼女の可愛さや優しさが表現できません。
せめて横から当たってくれたらいいのに、顔面に正面からの直射です。
こういう時は強いコントラストを利用するしかないのですが、女の子としてはたぶん嬉しくないでしょう。
ポートレートに慣れたプロなら技術で何とかするのかもしれませんが、私は風景写真家なのでムリ。
こんな時はですね、そう、自然の神様にお願いするのです。
これが風景撮影の「極意」です。
「空のかみさま~空のかみさま~、なんとかしてください(超他力本願とも言う)」
私は知っているのです。
最後の最後に、一瞬だけ太陽が陰ることを。
空のかみさまがそう言っていることを。
風景撮影において太陽の位置と雲の位置、風の流れは常に無意識に把握しておくべきことです。もちろん天候や大気汚染値も5分単位くらいで、目視計測による予測が必要です。
あと何分で、あと何秒で、どのあたりがどのくらい陰るのか、その影はどう動くのか、それは何より重要な情報です。
これは雲を予測して綺麗に晴れている写真を撮れ、という意味ではありません。
全く逆で、雲によって太陽が陰る瞬間、光がうつろうその時、最も多くのチャンスがやってくるからです。
イベント終了数分前、ついにその瞬間はやってきました。
予想では陰る時間は20から30秒。
その間にパーフェクトな一枚を狙わなければなりません。
超望遠レンズなので目の前には観客が多数おり、動く人の隙間を縫って、一瞬を捉えることになります。
緊張してハラが痛い。人物撮影なんてやるもんじゃないなぁ。。
そして陰りました。
最初で最後のチャンス、怒涛のシャッター切り。
人間、諦めないことが肝心。
30秒後、晴れ間が戻り、イベントも終了しました。
何とか撮影できました。
笑顔も撮れたので良かったのですが、いつもニコニコしているので(あたりまえかな)、会話と会話の間を繋いだ一瞬の真顔を狙いました。
パーフェクトではないかもしれませんが、会場の雰囲気も伝わってくる優しい真顔が撮れて、なかなか気に入ってます。
それではまた。