コロナ禍のひとり親調査プロジェクト
皆さん、こんにちは。ひとり親調査プロジェクトの米倉です。
昨年から「シングルマザー調査プロジェクト」として活動をしてきましたが、新たに「コロナ禍のひとり親調査プロジェクト」を開始することになりました。今回はプロジェクトの概要についてお知らせいたします。
コロナ禍のひとり親調査プロジェクトとは
新型コロナウイルス感染症以前からの生活困窮状況に加えて、約2年と長期化する新型コロナウイルスの影響を受けてひとり親の生活状況は悪化していると思われます。長期化するコロナ禍でひとり親世帯の仕事、子どもとの暮らしはどのような状況になっているのでしょうか。本プロジェクトでは、データ収集することにより、ひとり親世帯の経済面や生活面、子どもへの影響等現状を明らかにし、認知向上に努めます。
目的と手段
コロナ禍での暮らしに求められる早急な支援と長期的支援の拡充を目指してひとり親世帯のデータ収集を行い、以下に活用します。
1. 国・自治体への政策提言
2. メディアへの戦略的なアプローチ
3. ひとり親世帯の状況に関する一般の人への認知向上
4. コロナ危機対応におけるジェンダー視点の主流化
課題背景
・ひとり親世帯は平時から脆弱性が高く(預金50万円未満39.7%、養育費受給率24%)、コロナ禍で急激に困窮化しました。また就業率は81.8%ですが、そのうちパート・アルバイトが43.8%と非正規雇用が約半数を占めており経済的に不安定な状況です。出典:厚生労働省 「平成28年度全国ひとり親世帯等結果報告」
・ひとり親の就労率は高いですが低所得者が多く(平成27年平均収入243万円、就労収入200万円)、貧困率は48.3%と高い割合を占めています。出典:厚生労働省 「平成28年度全国ひとり親世帯等結果報告」「2019年国民生活基礎調査」
・現在はコロナの収束に伴い雇用は回復してきていますが、長期化するコロナ禍でひとり親世帯の困窮はさらに積み重なっています。
実施内容
調査名:「長期化するコロナ禍におけるひとり親の就労・生活調査」
調査期間:2021年12月〜2022年7月(計3回)
・第1回 2021年12月
・第2回 2022年2月
・第3回 2022年7月
対象:認定NPO法人しんぐるまざあずふぉーらむの「だいじょうぶだよ!プロジェクト食品支援2021年秋冬」を受けているひとり親世帯
調査方法:WEBフォームによるアンケートの回答
プロジェクトチーム(五十音順)
1. 赤石千衣子 認定NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ 理事長
2. 五十嵐光 特定非営利活動法人ウィメンズアイ 事務局長
3. 石本めぐみ 特定非営利活動法人ウィメンズアイ 代表理事/特定非営利活動法人「人間の安全保障」フォーラム 理事
4. 大崎麻子 特定非営利活動法人Gender Action Platform 理事/関西学院大学客員教授
5. 葛西リサ 追手門学院大学地域創造学部准教授
6. 小森雅子 認定NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ 事業担当
7. 湯澤直美 立教大学コミュニティ福祉学部教授
8. 米倉京香 特定非営利活動法人ウィメンズアイ
協力(五十音順)
1. J.P.モルガン市場調査本部
2. 認定NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ