運は後払いだと言うことを知ってほしい
「いつも運が良いんですよ」
成功要因を聞かれる度に、僕はこの様に答えています。
いちいち細かく説明することが億劫だからなんですが、でもよくよく考えてみると、結局は「運が良い」に落ち着いてしまう。
「俺運が悪いんだよ」とか「不運が続く」なんてことをよく耳にします。でも、その度毎に何かしっくりしないのです。
「運」に対する考え方が違うんだ。
「運」って何だろう。最近、そう思ったきっかけがあります。
今月受賞した2度目の社長賞。当日はリモートではあったものの、受賞の状況は時差を超え世界中の全社員へ一斉配信された。用意されていたチャットボックス欄には日本語だけではなく、多くの言語で祝福メッセージがひっきりなしに届いた。
東京出張の夕方、待ち合わせ場所へ向かう途中、新宿南口バスタ前の横断歩道で信号待ちをしていると、顔馴染みの業者の営業マンが声をかけてきた。
「やあ、ゆーじさん、また社長賞の様ですね、おめでとうございます」
「たまたまですよ、運が良かっただけ」と、いつもの様に答えると、
「運ですか?いやぁ、私なんて全く運が無くて、、、羨ましいです。どうやったらそんなに運が良くなるのでしょうか。おみくじ引いても大吉なんて引いたことないし」
「運が良くなる?」
そもそも運って良くするものではないし。その様に考えたこともない。だから僕はおみくじなんて、そんな色目で見たことがない。
僕にとっての「運」はポイントカードのようなもの。ポンタやPayPayみたいなポイントとあまり変わらない。だから、ドッサリ貯まればドッサリ使える状況になる。
「してあげたこと」ー「してもらったこと」=「運」
これだけしてあげたのに、見返りが少ないという方がいます。
そんなことはありません。「運」として貯まっていますから。
逆に、何もしていないのに、沢山の施しを受けている場合もあります。これは、相手の方に「運」が貯まっているだけ。
だから「運」は良い悪いで表現するものではなく「使う」「貯める」で表した方が分かりやすいのです。仏教的に言えば「徳」に近いかも知れない。また、誰でも運気というものがあり、その運気を捕まえる為にはある種の工夫がいるのです。簡単に言ってしまえば、アンテナの感度を上げると言った方が分かりやすいのかも知れません。
では、アンテナの感度をどの様に上げれば良いか。それは簡単なことです。不機嫌な顔をしない。たったこれだけです。いつもニコニコしているだけでアンテナの感度が上がるのです。冗談っぽく聞こえるでしょうが、これはマジで本当なのです。
よく考えてみてください。
あなたの周りにいつも不機嫌な方はいませんか。とっつき難く、あまり好きになれない。その方は「運」が良さそうに見えますか?
いつもニコニコ上機嫌。
これだけで運気を捕まえるアンテナは、感度良好の状態が続きます。
それと、自分は不運だと思っている方はきっと勘違いをしています。
生活をしていて失敗をすることは当たり前です。また、いくら頑張っても報われないという方もいます。「それ、本当ですか?」といつも聞き返してしまいます。
「短い時間で期待し過ぎているのではないですか?」
種を蒔いて果実が収穫できるまでには、少なく見積もっても数ヶ月かかります。種を蒔いて直ぐに実を結ぶことなんてありません。ましてや、何もしていないのに良いことなんて絶対に起こらない。
運が良い人というのは、貯まったから使っているに過ぎないと思うのです。
人生には「幸せのタネ」が沢山落ちています。
そのタネを見つける為には、損得主義では無く、何かに興味を持つことが必要。楽しいことを期待するのではなく、これから起こることを楽しむんだという決意です。これが上機嫌を続けるコツ。
なかなか思う様に物事が運ばないことだってあります。時には大きな痛みを伴うことだってある。だけど、辛抱して継続することでそれに相応しい仕様に変わるのです。
とある書籍でこの類の話を読んだことがあります。
動物は靴を履かないのに元気で野山を走り回ることができる。ところが人間は靴を履いていないと屋外を自由に走り回れない。
人は幼い時から靴下や靴を履くことに慣れ、身体がその仕様に慣れてしまっているからだというのです。まさにその通りだと僕は思います。
一部の原住民は別として、靴を履く文化さえなければ、人間だって素足で生活していたのかも知れない。素足での生活は当然、怪我や痛みを伴う。これを回避して今の生活があるのです。
継続することでよく馴染み、痛みを克服できる瞬間がある。
そうあり続ける為に、これから起こることを楽しむ決意が要るのです。
何もしていないのに、良いことなんて起きません。
運が良い人は、貯まったから使っているだけ。
ポイント制なんです。
だから運は後払いなんだ。
最後まで読み進めて頂きありがとうございました。🌱
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