ツルツル、トロトロでほっかほか
比較的寒さが緩んだ正月3日目。
いつもより少し早く起きて地元の氏神様へ初詣へ行くことにした。
僕の自宅は氏神様の正宮のちょうど裏手にある。裏の小径参道を抜けると正宮まは徒歩で経ったの5分足らず。でも、今日は初詣だから堂々と正面の鳥居を潜って参拝したい。そんな思いでした。
住宅街の脇をするりと抜けて大通りに出てみると、まだ朝早いのか流石に車は少ない。自宅から神社の一の鳥居まではたったの1kmほどですが、随分遠くに来た感じがします。普段はほとんど歩かない道だからなのか。
第二、第三の鳥居を潜るまで、凡そ100mの階段を登らなければならないのだが、たったの三日間で養った贅肉さんたちがあまり良い顔をしていない。心の中でもうひとりの自分が囁いている。
「本当にこの石階段を登るのかよ、帰っちゃいなよ」
いや、ダメだ。
ついさっき新年の豊富で「コツコツ積み上げる」って誓ったばかりやん。
「ゆっくりで良いから登ろう」、、、新年早々のショボい心の会話でした。
ポケットに中を弄ると準備していた五円玉が3つ入っている。
穴が空いた硬貨は”見通しが良い”とされるので、賽銭にはもってこいだ。しかもそれが3枚。十分ご縁があると解釈される15円の賽銭。というか、500円出そうとしましたが、生憎持ち合わせがなかった、、、のか、勇気がなかったのか。
「これ以上の効果はない」ということで、500円は人気のお賽銭金額なのですが。今日はまぁ、氏神様に許してもらおう。
初詣を終え、初温泉にでも出かけようと思い立った。
自宅から車で1時間と少し、幸いにも高速道路は空いていた。比較的大きなサービスエリアからETCスマート出口を経て一般道へ入る。都心から1時間ちょいでこんな風景になっちゃうんだね。
年末まで降っていたであろう積雪が、道の両端にしっかり残っている。朝方は氷点下の世界なのであろうか、家の軒下からは氷柱が太陽の光を跳ね返し、キラリと輝きながらポタポタと冷たそうな雫を絞り出している。
岐阜県にある池田温泉。
車中泊を趣味とする人気YouTuberの動画で紹介されていた温泉。
まるで片栗粉でも入っているのではと感じてしまうほどのトロトロ感。無色でツルツルになってしまう泉質が、中年の僕にはたまらなく良い。
家族と義母を伴ってツルツル、トロトロでほっかほか。
道の駅で美味しそうな物をガッツリ購入し、車内で寛ぐ。
愛車のワンボックスをリビング風にアレンジした甲斐があった。
車内でこたつにあたりながらテレビを観る。
こんな正月の過ごし方もありなんだと思った1日でした。
最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
さて、いよいよ新しい生活が始まりますね。頑張ろう。🌞