子供の思考力を伸ばすヒント
「ママはどうしてパパに優しくないの?」
あなたは子供の何気ない質問にギクッとしたことはありますか?
子供の質問は鋭いと言いますが、深く考えて鋭い質問をしているわけではありません。
大人は知っている知識と情報を基に物事を考えますが、子供の情報なんてまだ白紙の状態です。だから、子供が先ず行うのは情報の吸収であり、疑問は思いつきで口にするに過ぎません。
疑問を持っても自分の考えがありませんので、どんな情報でも全て受け入れて吸収してしまいます。また視点も大人と違いますので、放つ疑問が大人にとって鋭いと感じてしまうのでしょう。
「ママはどうしてパパに優しくないの?」
さて、どう答えようか?
まさか、キャバクラで鼻の下を伸ばしていたことがバレて不機嫌なんだよ、なんて言っても分からないだろうし、言いたくもない。
幼い子供は自分で考えることが苦手です。
思考自体が鋭いわけではなく、純粋で無垢のまま。先々のことを処理する能力もしっかり伴っていないので、こちらとしても不用意なことは危なっかしくて言えない。実際に不用意に回答して、針のむしろになったことがあります。
以前、記事で「褒める」前にすべきことがあることを紹介しました。
公園である親子の会話を聞いて思ったことを書き綴ったのですが、お母さんの子供に対するメッセージ全てが命令口調なのです。
「○○してはいけません」
「○○しちゃだめって言ったでしょ!」
魔法の4原則
✅ 「どうして」ではなく「どうやって」
✅ 「傾聴」と「共感」は別物
✅ 「褒める」前に「認める」
✅ 「競争」から「協力」へ
-「褒める」より先にすること記事抜粋-
命令ばかりされて子供はどう感じるでしょうか?
遮断されて前に進めないでいるのです。
「だって...なんだもん」
終いには泣き出してしまいます。
そうではなく、少し工夫してみてはどうでしょうか?
「どうしたら○○できるようになるかな」
「なんでそんなことしようと思ったのかな」
つまり「どうしたら」「なぜ」と言う疑問を持つことで思考に連続性を持たすようにする。
「食事を残さず食べなさい」ではなく「なんで食事を残しゃちゃダメだと思う」って聞いてあげれば良いのです。そうすることで子供は質問で返してきます。
「残しちゃうと、お米作ってくれる人が可愛そうだもん」
「全部食べると、作ってる人も喜ぶかなぁ」
このように常に考える癖がつくのです。
たわいのない日常会話の中でも、深くじっくり考える習慣が身につくことで、好奇心を刺激し続けます。
街中を散歩しながら、テレビを見ながらでも構いません。
「どうしたら」「なぜ」を起点に思考を連続して発展させると、日常の些細なものでさえ訓練になります。確実に利発で感性が磨かれた子供が育まれます。
息子「ママはどうしてパパに優しくないの?」
パパ「そうだね、パパに遊んで欲しいんだよ、きっと」
息子「なーんだ、ママは寂しいんだね、じゃあ僕が遊んであげるから」
パパ「パパも一緒に遊んでいいか聞いてみてくれる」
息子「うん、わかった」
息子を盾に仲直り。
今から17年前の夏の実話。
ごめんなさい。妻と息子よ。
最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
暑いですが、体調を崩さないようにご自愛ください。🌱
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