若者に必要なのは、満腹感ではなく飢餓感だ!
「高校生の頃、何を考えて何を求めていましたか?」
定例のweb会議後、後輩から質問をされて即答できなかった。
そう言えば、あの頃は何を考えていたのだろう。
スポーツで大きな目標があったので「余分なことは考えていなかった」ような気がするし、勉強の方はからっきし落ちこぼれていたので、グレる一歩手前だったのかも知れないな。
「何で、そんなこと聞くのよ」
「実は来年、高校受験をする息子と意見が合わないのです」
なるほど、コミュニケーションで苦戦しているんだな。
彼の息子とは実際に会ったことはありませんが、小さい時から活発で勉強もできると言う噂を聞いたことがある。
「介入しすぎやないの?」
「進路の話で色々と」
「そんなの息子に任せたら良いやん、お前の進路やないし」
「でも、息子にはちゃんとした環境で勉強させてやりたいし」
「はぁ?」
やはり介入し過ぎかな。多分息子はうんざりしているんだろうな。
彼は数年前に離婚していて奥様はいない。深い事情は知らないが、兎に角、今は自分の母親と3人暮らし。
中学生から高校生にかけては取り扱いが難しい。
人格が形成される重要な時期ですからね。精神的に成長する為に何が必要なのか自分で考える必要があるんですよね。
そう言えば数ヶ月前にこんな記事を書いたことがあります。
15歳の自分に宛てた処方箋。
「どうせ大人なんて何を言っても分かって貰えないし」
親と意見が合わなくて普通。
でも理解してあげることが大事です。
この頃に必要なのは、手厚いサポートや充実した環境ではない。
つまり、子供にとっての満腹感ではなく、むしろ飢餓感が必要です。
いつも何かが足りないと考える。
きっと彼らは、それを満たすために心の空白を埋めようとする。
その為に、何をどうすべきなのかをひたすら考えるのがこの時期なのです。
子供を「手厚くサポートしなければ」と言う発想は間違いだと思う。
だって、子供の自立を支援する為ではなく、単なる介入であり親の満足ですから。そもそも子供を信頼していない証拠なのでは。
後輩にはそんな自分の想いを告げました。
こんな話を聞いたことがあります。
僕は外国でホームステイした経験はありませんが、実際の経験者に話を伺うと、目的は英語力を伸ばすために実施しているのではないと言う。
先ずは、知らない土地で生きてくことを学ぶ。
逞しく、自立心旺盛な人間へと飛躍させるために計画されている。
帰国後は簡単な資格を取らせて、進学への自信をつけさせるのだと言います。
ここにヒントがある!
「先輩、何となく分かりました。介入しすぎてるかも知れませんね」
「そうかい?」
「ところで、私はゆーじさんの手厚いサポートが必要です、来週の資料作成ですが、まさか私に丸投げなんてことはしませんよね?」
「えっ」
出ました、結局はそこかい。
若者は飢餓感が必要。でも彼は45歳。
満腹感が必要な年頃だったと今更ながら気付きました。
最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
まだまだ残暑は厳しいですね。楽しく残暑を満喫しましょう。🌱
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