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かぼちゃは野菜か果物か

かぼちゃは、私の人生でとても劇的なドラマを演じている役者の一人だ。

我が家の食卓によく登場した甘辛く煮込んだかぼちゃ、完全におかずの一員を演じ切っているが、どうしても醤油のしょっぱさとかぼちゃの甘さが喧嘩しており、私は好きになれなかった。
また、スーパーで目にした時の、カチカチでいかにも硬そうな見た目。こちらが近づくのを拒否しているようにも見えた。

人生にはいつも転機があり、それはいつも、なんの予告もやってくる。ある日、奥さんが特価を理由にさりげなく買ってきたかぼちゃ。私はなんとなく、早くこの家庭からかぼちゃの存在を抹消したい衝動で、細かく刻み、ただ沸騰したお湯に放り込んだ。一切なにも加えずに。お湯が少しかぼちゃ色に色づいた時、ざるにあげ、皿におさめた。

不安と、期待と、嫌悪と、なんとも形容し難い思いを持って私は一切れを口に入れて、深過ぎる眠りから目覚めた気分がした。

「これ、極上のスイーツじゃん。。」

酢豚のパイナップル、甘くないけど果物に分類されがちなトマト、卵焼きは砂糖か塩か論争
全てに言えることだが、自分の感覚と、社会の認識が違うことは多くある

社会が何と言おうが、あなたがかぼちゃは極上のスイーツ、と思うことはあなたの勝手であり、権利である。それによりあなたの人生におけるConflictが一つ減り、小さな許容と幸福が訪れる。

というパラダイムチェンジのお話。


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