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課題の詩(練習)

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ある言葉をテーマに詩を書いた作品です
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#親子

詩『刹那』

題名(テーマ)
『刹那』

それはきりりと痛みがあって
ぎゅっと心臓、絞めつけて
まるで悠久のようにも感じ
ぱっとこの手をはらいのけ

それはせつないお別れであり
きんと冷たく拒絶して
ぽろり涙のながれる時間
それでもふたたびつかみたい

あなたへの思い
それに名前をつけたなら
きっと「刹那」が合うでしょう
病院のベッド
そこであの世にあらがって
私の愛が生きている

それは夜中に電話があって

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詩『流れ星に願いを』

題名(テーマ)
『流れ星に願いを』

「あっ、ながれぼしー」
10才の娘が必死に祈る
まだ夢を見れる歳のようだ
「なぜパパ、祈らないの?(怒)」
今度はお説教だ…こうべを垂れる
ママそっくりになってきた

病院の帰り道
願いを叶えてくれるなら
世界中の夜空を探すだろう
余命を聞いた日から
この世に裏切られた気がして
何も信じていなかった

娘は裏切られたとそう言って
流れ星を恨まないだろうか
「あ

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詩『それでいい』

題名(テーマ)
『それでいい』

おやじぃ なんだよ
ん? ……それでいい

うるさいなー なにぃ?
じゃー ……それでいい

話しかけないで
もう どっちでもいいってば
わかった ……それでいい

「それで」は冷たい言葉じゃない
信頼ときずな だから

なに言ってるの?
気持ち悪いなー

そう
それでいい

今日も我が家は平和だなぁ~
これがいい!