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ファイターズファン的日本シリーズ2024版ごんぎつね「あの時のキツネだったのか!」

※ ヘッダーの写真は仙台市内某店での大谷翔平選手おめでとうセールで買ってきた岩手県産のりんごと友人からいただいた北海道限定ビールです。


 野球に楽しませてもらう日々が続いている。

 海の向こうのメジャーリーグでも日本人選手が活躍しているが、ここ日本のプロ野球も今まさに頂点を決める日本シリーズ真っ最中である。
 このnoteにも常々書いているが、私は北海道日本ハムファイターズのファンである。
 残念ながら、我がファイターズはクライマックスシリーズでシーズン首位の福岡ソフトバンクホークスに敗れ、日本シリーズ出場は叶わなかった。
 その結果、私はこの日本シリーズに関しては、どちらかだけに肩入れするということもなく、ただテレビで野球観戦を楽しんでいる。
 やはり知っている選手も多いパ・リーグ代表のホークスに勝って欲しいという気持ちもあれば、セ・リーグ3位からCSを勝ち進んだ横浜DeNAベイスターズには是非ともファイターズが果たせなかった下克上を成し遂げて欲しいという気持ちもあり。どちらのチームも頑張れと思いながら、ある意味のんびりと観戦を楽しんでいた。

 シリーズ初戦と第2戦を終えた時点では、正直なところ、これはホークスの4連勝での決着もあり得るのではと思った。
 10/26の初戦は、3-5でホークスの勝利
 10/27の第2戦も、3-6でホークス勝利
 圧勝、とまではいかないものの、ベイスターズファンで埋め尽くされた球場でも安定の強さ。さすがシーズン中の勝率6割5分、貯金42の成績は伊達じゃない。そう思った。
 けれど、ホークスの地元・福岡に戻ってから流れが変わった。
 第3戦。帰宅してチェックしたのは2回からだった。ホークス正木智也選手の打球を凄技のダイビングキャッチで阻止したのがベイスターズの桑原将志選手だった。さらに1-1で迎えた5回には同じ桑原選手のソロ本塁打で勝ち越し。え?初回も打ったの?何この選手めっちゃ凄くない?
 残業を終えた夫が帰宅する頃に、試合は1-4でベイスターズが勝利した。  

「これは、明日もベイスターズが勝ったら分からなくなるね。」

 夫とそんなことを話していたら、翌日の第4戦は0-5でベイスターズが圧勝。ちょっと待ってよホークスどうしちゃったの?ってかDeNAってなんでこんなに強いのに3位だったの??牧とか筒香が凄いのはさすがに知ってたけど、桑原選手ってめっちゃ凄くない?

 そして、昨日の第5戦。

 やっと定時退社出来た夫と、少し残業だった私が帰宅したのは揃って午後7時より少し前だった。この日終わった海の向こうのワールドシリーズのことなど話しながら晩酌の支度を整え、テレビで日本シリーズ観戦開始。
この日も、先制したのはベイスターズだった。3回、牧秀悟選手のヒットで先制。さらに続く4回にまた桑原選手のヒット。続く梶原昂希選手もまたヒット。
「これ、追加点入るんじゃない?」
「ここで追加点入ったら、今日もベイスターズかもね。」
夫婦でそんな会話をしたまさにその瞬間、牧選手のホームラン。うぉぉぉぉ~っと夫婦揃って声が出た。絶好調のベイスターズは9回にもダメ押しの3点を追加し、終わってみればホークス相手に0-7の圧勝だった。

 凄い試合だったねぇと話しつつ晩酌の食器洗いや翌日の朝食とお弁当の準備など諸々整え、寝る前にちょっとだけニュースでもチェックしようかとネットを開いたところ、ヤフーニュースページの片隅に表示されるトレンドに

ハムファン

が入っていた。
 しかも、何故かベイスターズやホークスよりも、トレンド上位に。

 一瞬、背筋が冷たくなった。
 ハムファンが、なんかやらかしたか?と。正直焦った。
 そうでなくても今年の日本シリーズは昭和の近鉄以来の舌禍事件かと騒がれている。


 恐る恐るX(旧ツイッター)を開く。
 そして、数秒後。
 私は、ごんぎつねのセリフのような言葉を一人呟いていた。

「あの時のキツネだったのか!」



 今年6月のエスコンフィールド北海道での交流戦。ファイターズガールが踊るきつねダンスに合わせ、ベンチでインパクトの強いきつねダンスを披露していた選手がベイスターズにいたのを覚えていた。
 対戦相手のダンスをあんなにも楽しんでくれるなんて、ベイスターズ素敵だぞと好感度爆上がり。
 しかし、白目をむいた表情のインパクトが強烈すぎて、その名前と普段の顔は覚えていなかった。

 それが、この日本シリーズで大活躍している桑原将志選手だったのだ。

 Xには、私と同じように「あの時のきつねダンスの選手だったんだ!」と驚き、その熱いプレイに応援したくなったというファイターズファンの声があふれていた。
 その結果の、「ハムファン」トレンド入りだった。
 納得した。
 笑った。
 そして、安堵した。


 ファイターズファンも、ベイスターズファンも、素敵だ。
 野球、好きで良かった。


 もちろん、パ・リーグを独走したホークスにも、調子を取り戻して頑張って欲しいと思う。
 舌禍云々も指笛も、選手のせいではないのだから。
 ホークスファン全員が指笛で妨害したわけでもない。

 何より、好きなチームを応援する気持ちは、どのチームのファンであれ同じなのだから。


 なんにせよ、野球を楽しむことが出来るのは、幸せだ。
 両チームとも、最後まで怪我無く、良い試合を見せて欲しいと思う。




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