#21 鮫島事件@シンガポール
【21日目】かつてのシンガポールの日本人駐妻社会は、裏掲示板の陰湿さが某巨大掲示板などでやり玉に挙げられることが多かったようだ。私はそのようなものでの精神汚染と時間消費を好まないので、のぞいたことはなかったが、現在は閉鎖されたらしい。【本帰国まであと79日】
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かなり年配の日本人マダムたちと話す機会があったのだが、シンガポールの駐妻用裏掲示板や某巨大掲示板のシンガポール関係スレッドのことをよく知っていることに驚いた。
あくまでも聞いた噂だが、その掲示板での書き込みが原因で、取り返しの付かない事件も起きたらしい。
この事件について、調べることは絶対に止めるべきだし、今後は話題にもするべきではないと言われた。
鮫島事件のようなものだろうか。
やってしまったものはしょうがない、みんなで仲良く忘れましょう、忘れない人がいちばんの悪者、というのは、日本人の得意なやり方だ。
こういう日本人のやり方が、中華圏の人たちには受け入れられないのだと、シンガポールの友人に言われたことがある。
戦争のことも、占領のことも、忘れようと口を閉ざさず、話し合おうということだ。
こちらの考え方は、みんなで忘れましょうと牽制しあうよりも、よほど、気持ちよく過ごせると思う。
もちろん、事件を起こさないことがいちばん大切なことには変わりがない。
家族や友人に見せられないような、他人を誹謗中傷する内容は、チラシの裏にでも書いておくのがいい。