今の自分に出来ることをやり続ける
何かに成りたくて、どこかへ行きたくて、日々努力を重ねている。
それはとても素晴らしいことです。
憧れの自分の未来の姿を目標に、今を生きることは大切です。
しかし、そのプロセスを楽しむことが出来ず、苦しい努力になってしまうことは、非常にもったいないことです。
今はそこにたどり着けず、自分の夢や目標に無関係のことをやっていて、そこに不満を感じてしまうと、単なるストレスにしかなりません。
幸せが、それを達成した時のみのものになることは、夢が叶うまで自分の幸福は「おあずけ」とうことになってしまいます。
また、あまりに血のにじむような努力を重ねたり、忍耐や根性だけに頼りきってしまうと、達成してもその後に無気力になってしまったり、失敗すると挫折を味わって立ち直れないほどに落ち込んだりしてしまいます。
そうならないためにも、やはり、それまでの道のりもしっかりと楽しむべきです。
達成したいからこそ、目標であって夢なのですから、すぐに成就してしまっても、何も面白くはないはずです。
また、今やっていることがそこへどうつながるのか、今はわからなくても、その意味は必ず後からわかります。
人生では、無駄なことは起こりません。
そのまま進めば、いつか必ずそれらの出来事の全てが正解の道だったことに気づきます。
起こること全てに、意味があったんだなと。
この体験を一度でもすると、そこからはもう、起こる出来事に対してネガティブな感情を抱いて、無駄に苦しんだり、逃げようとしたりすることもなくなります。
夢は必ずいつか叶います。
自分が自分を必ず導きます。
それが、宇宙と潜在意識の力で、抗うことの出来ない絶対的な法則です。
そのように考えると、心は落ち着き、焦りや不安は消えるはずです。
どの道を進んでも、何が起こっても、それらは全て正しい道です。
特別な何かをやろうとしなくてもいいし、頑張ったり我慢をしたりする必要はありません。
ただ、今の自分に出来ることをやり続けて、ゆっくりと楽しみながら進むだけです。
それでは成長できないんじゃないかと、不安になって焦る考えも出てくると思います。
ですが、出来ることをやれば大丈夫なのです。
思い出してみて下さい。
私たち人間は、生まれた時から、出来ることしかしていません。
むしろ、出来ること以外は出来ませんし、出来ないことは今は出来ません。
読んで字のごとくです。
それでも、日々何かしらの変化を生み出しながら成長し、気が付けばその「出来ること」の範囲は広がって行きます。
そういうものです。
初めてやることに、まだ慣れないうちは、失敗しても下手でもいいんです。
それは当たり前のことです。
慣れてしまえば、それが自分の出来ることに変わります。
そうやって、出来ることが増えたら、また新しいことをやってみます。
これの繰り返しです。
能力などは、何も関係ないのです。
人生のどのタイミングでも、どんな状況でも、今の自分に出来ることをやるだけです。
ひと昔前に流行った、ロングブレスダイエットを開発した美木良介さんは、ひどい腰痛に長年悩まされ、ついには歩けなくなり、さらにベッドから起きられなくなったそうです。
それまで、筋トレをしてみたり、治療もしていたそうですが、結局はベッドから起き上がるのも苦痛なところまで追い込まれたそうです。
そこで悩み、苦しみ、美木良介さんが思い付いたのが、ただ横になっているだけでも出来ることはと力を注いだ。
それは、息を吸ったり吐いたりすること、だったそうです。
思い付いたというよりも、もうそれしか出来ることがなかったようです。
そこから、寝たままで息を吸ったり吐いたりして、インナーマッスルを鍛える日々を続けると、起き上がれるようになり、立ち上がれるようにもなり、呼吸法ひとつで体を鍛えることが可能だと気付き、ロングブレストレーニングが誕生し、ロングブレスダイエットとして世に広めていくことにまで至ったというエピソードがあります。
このロングブレスによって、十数年悩まされた腰痛は完全に消えたそうです。
このお話でもわかるように、今の自分に出来ることの中に、大きなヒントがあり、それが力となります。
誰かと比べて、劣っている自分を嘆く必要などないのです。
どんな状況であっても、とにかく今の自分に出来ることに全力を尽くしてみるのです。
出来ることか増えたら、またその自分に出来ることに全力を尽くします。
それを繰り返すだけで、いつか必ずとんでもないところまでたどり着いていますし、それが大きな力となります。
何か特別なことをやろうとしなくてもいいのです。
今の自分に出来ることは、いくらでも見つかるはずです。
それを、片っ端からやってみて下さい。
必ず一筋の光が射し込み、徐々に世界が光輝き始め、目標や夢へと向かう道筋が見えて来るでしょう。
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