骨のある水筒
骨のある水筒だ。
そういうものを求めている。
あの、つまり水筒のことが好きだ。マイボトル。ステンレスマグ。液体を入れて持ち運びクイックに飲むためのドウグ。古くは竹筒や革袋、ひょうたんに端を発するプロダクト。
イオンとかロフトのキッチンフロアに行くと、そのラインナップの繚乱っぷりに酩酊感を覚え、気づいたら2時間くらい居ることができる。
液体を入れて、持ち運び、飲む。
その目的のために各社さまざまなこだわりがあって面白い。
で、ぼくが愛用してるのはクリーンカンテーン(klean kanteen)の水筒なんですけど、あの、すげーいいんですわ。
何がいいとかは、公式ページに詳しく載ってるのでそっちを見て欲しいんですけども。
えーと、まあ、製品そのものはもちろんだけど、このメーカーの公式ページや公式インスタとかを見るのが好きだ。
素材へのこだわりから、人体への影響、自然や社会への還元、使う人のライフスタイル、カラバリ一色ごとの由来とか、いろんな説明ページがある。
あの、興味あるもの・ことの、説明がいっぱいあるの大好きだ。そういうの読むの好き。興味あることのことだからもっと知りたいし、作ってる側も自分が作ってるもの大好きな感じがして好き。
また、常により高機能なコンセプトや機構を開発し続けてるメーカーなので新情報くるとワクワクする。あるいは、販売店のスタッフさんから情報を教えてもらうこともある。
えーと、で、例えば、このメーカーの水筒には、フタのバリエーションがいくつかある。その中のカフェタンブラー的な「Cafe Cap」というのがあってですね、ツマミを90度ひねると飲み口が開くので、それこそ卓上に置くカフェタンブラー的な使い方する分には便利。
でも、完全密閉はされてないのだよな。カバンの中で惨劇が起こる可能性がある。
卓上で使うっていう用途かんがえたらそこまでの密閉性能いらんちゃいらん気もする。密閉したければ他の2タイプは密閉できる。
でもクリーンカンテーン社は「ヌゥー……」と唸った。
そしてしばらくCafe Capは、売り場から姿を消した。
で、あの、販売店で店員さんに話を訊くと、
「いま新型の密閉タイプのカフェキャップ開発してるんですよ。で、そろそろ販売予定だったんですが、開発が難航していてまだ完成の目処がたっていないみたいです」
とのこと。クリーンカンテーン社は、密閉さす気だ!
で、完成を目指している!
なんか、こういう話きくのすげー好きで。
それまで既に同社の水筒をふたつ使ってるわけで、こう、好きなプロダクトのメーカーが、もっといいもの作ろうとがんばってる話なわけで。
そして完成したのが、それから半年以上経ったころ。
新型はその銘を「Cafe Cap 2.0」という。
つまみを90度ひねると飲み口が開く、という部分はそのままに、しかし内部機構が全く別物になっていた。いくつかの分解・組み立てが容易な部品が加わり密閉を実現していた。
店頭でみつけて、買って帰って、分解・組み立てしてみたり、ためつすがめつしてみたりして、なんかわからんけどめちゃめちゃ拘ってんなー、とかテンションあがった。
使ってみたら便利だし。安心してカバンに入れられるし。
んで、最近また新型が出たんですよ。
今度は大型アップデートである。
パーツではなく水筒本体の新型。銘を「TK Wide」という。
サイズ展開はそのままに、開口部のカタチが一新された。あの、ふつうあのフタをはめるときのらせん状の溝ってフタの内側、本体だと外側にくるじゃないですか。それが、逆になった。あの説明しずらいんで、公式ページを見て。
まあ、それがどうすごいかは、まあ、置いといて、新型である。ニュースタンダード。正統進化。聖剣伝説3。
カラバリも一新し、特設サイトでは各カラーのイメージビジュアルがあったり、ワクワクさせてくれる。
なんかこう、このメーカーの水筒つかったり公式ページやインスタ見たり、あと取り扱いショップの店員さんの話とかきいてると、どこかから声がきこえてくる気がするのだ。
「ほら見て! おれたちこういうことがしたいんだよ! で、もっと良いようにできると思うんだよ! でさ、見てよ! ここをこうしたらもっと良くなるって思ってさ、まあめちゃくちゃ大変だったんだけど、絶対こうしたら良くなるってわかってたからさ、皆でめっちゃがんばったんだよ! ほら、これ! だからほら、見てみて! 使ってみてよ! 絶対ワクワクするからさ!」
こりゃー買っちゃうかなぁ。
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