脳をショートさせたい人へ | ジェフリー・アーチャー 「最後の懺悔」(『嘘ばっかり』より)
今回ご紹介する本はこちらです。
名作家ジェフリー・アーチャーの短編集。どれもあっと驚く仕掛けが施されていますが、中でも「最後の懺悔」という話に注目し考察を深めていきます。
本文を読み、自分なりに頭を悩ませてからこちらのnoteを読めば100倍楽しめること間違いなしです!
【疑問】
・生き残ったのは4人のうち医者で間違いないのか?
・なぜ医者が生き残れたのか?医者が仕組んだことなのか、それともなにか生き残れた理由があったのか?
・医者は賭け事においてブラフがはれないという伏線が序盤にあったので、仕組んでいたわけではない?
・では誰が裏で手を引いていた?生き残らせるのを医者にした理由は?
・神父は間違いなく何かを知っている、事故が起きたと嘘ついてるから
・ではなぜ嘘をついた?ドイツと組んでいる?でも実際の事故でドイツ人が3人死んでるからそれはない
・4人が一等車に乗ることができたのは、その中に利敵協力者(ドイツ側についている人)がいたから?
・ではそれは誰か?町長で間違いないのか?
・遺言書を銀行員が書き直そうとしたときの、四人が触れたくない話題とは何のことか?
・状況が変わった、とは?
・4人とも一等車に乗っていたはずなのに、1人だけ生き残れたのはなぜか?1人だけ別のところに移動していた?
・懺悔の内容は4人のなかではお互い知り得ないはず、なのに町長が、銀行員と神父のあいだの約束を知っていたのはなぜか?銀行員が自ら話したのか?
・校長はすべてを話したのか?結婚したことがないという描写、第一受益者を弟としたこと、遺言書の冒頭を「最愛の」弟としたことに意味があるのだとしたら、それは神父に隠されていた。
・神父は最後の懺悔において嘘をつくことは許されないとした、しかし『嘘ばっかり』だから、みんな嘘をついていた?もしそうだとしたら神父がそれに気づけた理由や、描写はどこ?
・町長は余裕を持ちすぎでは?絶対に自分は死なないとわかっていた?
・ドイツ側から情報を流してもらう術を4人のうち誰かは持っていた?としたらどうやって?
以下考察
・生き残ったのは4人のうち医者で間違いないのか?
→間違いない。
・なぜ医者が生き残れたのか?医者が仕組んだことなのか、それともなにか生き残れた理由があったのか?
→死ぬべき理由がなかった。医者は何も知らない。
・医者は賭け事においてブラフがはれないという伏線が序盤にあったので、仕組んでいたわけではない?
→その通り
・では誰が裏で手を引いていた?生き残らせるのを医者にした理由は?
→神父。他3人には死ぬ理由があった。
・神父は間違いなく何かを知っている、事故が起きたと嘘ついてるから
→神父はレジスタンスのトップだった。
・ではなぜ嘘をついた?ドイツと組んでいる?でも実際の事故でドイツ人が3人死んでるからそれはない
→ドイツと組んでいるわけではない
・4人が一等車に乗ることができたのは、その中に利敵協力者(ドイツ側についている人)がいたから?
→その通り
・ではそれは誰か?町長で間違いないのか?
→その通り
・遺言書を銀行員が書き直そうとしたときの、四人が触れたくない話題とは何のことか?
→"神父が裏切ったかもしれない"という疑念について。
・状況が変わった、とは?
→神父が裏切り者かもしれないので、財産を教会に寄付するわけにはいかなくなった。
・校長はすべてを話したのか?結婚したことがないという描写、第一受益者を弟としたこと、遺言書の冒頭を「最愛の」弟としたことに意味があるのだとしたら、それは神父に隠されていた。
→校長は弟のことを愛しており、それはキリスト教の世界では罪となる。このことを神父はどうやってか知り、裁きに至った。
・町長は余裕を持ちすぎでは?絶対に自分は死なないとわかっていた?
→利敵協力者である、ということに驕っていたのだろう。
・ドイツ側から情報を流してもらう術を4人のうち誰かは持っていた?としたらどうやって?
→ドイツ側からの情報は特に関係ない。
○死ぬ理由
・町長
▶︎利敵協力者だから。
・校長
▶︎同性愛者だから。
・銀行員
▶︎ライバルの妻がユダヤ人であると告げ口したから。
未解決
●4人とも一等車に乗っていたはずなのに、1人だけ生き残れたのはなぜか?1人だけ別のところに移動していた?
●懺悔の内容は4人のなかではお互い知り得ないはず、なのに町長が、銀行員と神父のあいだの約束を知っていたのはなぜか?銀行員が自ら話したのか?
●神父は最後の懺悔において嘘をつくことは許されないとした、しかし『嘘ばっかり』だから、みんな嘘をついていた?もしそうだとしたら神父がそれに気づけた理由や、描写はどこ?
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