現代の変化のトレンドをおさえる | BCGが読む経営の論点2023
今回ご紹介する本はこちらです。
本を読んでみたいけど最後まで読み切れるか不安…
どんな内容なのか買う前に知っておきたい…
といった方にお勧めの記事です。最後までお読みいただけると嬉しいです!
はじめに
”シナリオプランニング”という言葉をご存じでしょうか?
このように、シナリオプランニングとは長期的な社会の変化を読み取り、ビジネスチャンスやあるべき経営方針を考える手法のことを指します。
ここで作り上げるシナリオの中には、極端だったり、起こる可能性が限りなく低く見えるものも含まれます。例えば、パンデミックによって世界が分断される(コロナウイルスによって実現されることとなりました)などなど…。
それでもシナリオを考えそれに応じたビジネスの在り方を探っていくことには、以下のような意義があると著者は語っています。
つまり、あらゆるシナリオを考えそれについて議論するそのプロセスは、今まで見えていなかったものを見えるようにしてくれるということなのです。
本書の内容
『BCGが読む経営の論点2023』は全体が10個の”変化”で構成されています。
それぞれのChapterは、起こりうるトレンドとそれに対してとるべきアクションで構成されています。
次からは、「Chapter6 学びの在り方の変化」について簡単に内容を解説していきます。
他にも気になるChapterがあれば、ぜひ本書を読んでみてください!
重要ポイント
ここからは「Chapter6 学びの在り方の変化」について変化の内容、それに対してとるべきアクションを解説していきます。
Chapter6 学びの在り方の変化――デジタル時代における企業/個人の学び
変化① 競争力の源泉
グローバル化の進展など、世界情勢が目まぐるしく変化する現代においては、市場の変化を迅速にとらえ、新たな価値観やアプローチを検討できる適応能力の高さが求められるようになる。
また、デジタル技術の進化に伴い、今後必要となるスキルを学び続ける姿勢と継続力を持った人々が企業には求められるようになる。
変化② 仕事の性質
コロナウイルスの流行によってリモートワーク等働き方の改革が進んだこともあって、デジタル技術は急速に人々に浸透したとされている。人間とデジタル技術の融合が進むことにより、向こう10年間で10億人の仕事が再構成されるとBCGは試算しているそう。
各人に求められる役割や仕事内容も再検討する必要がある。
変化③ 望ましい学び方
行動経済学や認知科学に関する研究が進み、人間にとって望ましい学び方の解像度があがってきた。具体的には「個別最適化され」「細分化され」「日々の仕事に組み込まれ」「適切なタイミングで気づきを与えられる」と、学びが深まるそう。
このような学びのかたちを、デジタル技術の力も借りつつどう実現していくかが課題となる。
企業がとるべきアクション
BCGはこれを、5つのステップに分けて説明している。
Step1:従業員の学びをCEOアジェンダの一つとしてとらえ直す
Step2:人材育成に関する機能を抜本的に見直し、再構築する
Step3:日常の仕事に学びを組み込む仕掛けを構築する
Step4:データやデジタル技術を最大限活用する
Step5:従業員の学ぶ意欲を後押しする組織風土の構築
感想
シナリオプランニングという手法を基に、2023年に起きる社会の変化・トレンドとそれに応じて企業が今後とるべきアクションについて理解を深めることができました。
補足
BCGにまつわる本といえばこれ。著者は20年間コンサルティングに従事した、BCG出身の内田和成さん。20万部突破の名著として、コンサルタント必読書の立ち位置をわがものとしています。
コンサルティングだけでなく、仕事、趣味、人間関係などあらゆる事象に応用できる仮説思考について学ぶことができる本なので、未読の方はぜひ読むことをお勧めします!
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