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知ったら話したくなるトリビア2『苺とバナナってさ?』


バナナは実はベリー類って知ってた?

バナナは私たちが普段食べている果物の中でも、非常に馴染み深いものですよね。甘くて食べやすいバナナは、朝食やスナックとしても大人気です。しかし、そんなバナナが実は「ベリー類」に分類されていることはあまり知られていません。この事実を知ると、果物の世界の複雑さや驚きに気づかされます。

まず、ベリーの定義から見てみましょう。ベリー(Berry)とは、一般的には「種子が果肉に埋まっている果物」のことを指します。さらに厳密にいうと、ベリーは多くの種子を含む単一の果実から発達し、その果実全体が柔らかい果肉で覆われているものです。トマトやキウイ、ブドウもベリーに分類されるのは、このためです。では、バナナがベリー類に含まれる理由はどこにあるのでしょうか?

バナナがベリーに分類される理由

バナナは、種子が果肉に埋まっている果実であり、さらに単一の果実から発達しています。バナナの皮をむくと、中に種子が見えることはほとんどありませんが、これは人間の手によって品種改良が進んだ結果です。元々、野生のバナナには大きな種子が含まれており、それが果肉に埋まっていました。この特徴から、バナナは植物学的にベリー類として分類されるのです。



一方、見た目や食感でベリーと考えられがちなイチゴは、実はベリーではありません。驚くべきことに、イチゴは「バラ科」の植物の果実であり、分類上は「偽果」にあたります。イチゴの表面に見える小さなツブツブは「種子」と思われがちですが、これは実は「痩果(そうか)」と呼ばれるもので、真の果実はこの痩果です。イチゴの赤い部分は「花托(かたく)」と呼ばれる、花の一部が発達した部分で、実際には果肉ではないのです。

意外な分類の植物と動物たち

バナナとイチゴの分類の違いを知ると、果物や植物の分類がいかに複雑で、時には私たちの常識とは大きく異なることが分かります。では、他にも意外な分類がある植物や動物をいくつか紹介しましょう。

1. トマトは果物?

トマトは多くの国で野菜として扱われていますが、植物学的には果物に分類されます。果物の定義として「花の一部から発達した種子を含む植物」という条件があり、トマトはこれを満たしています。そのため、厳密には果物に含まれるのです。しかし、食文化や栄養学的には野菜として認識されており、料理のレシピでも野菜として使われることが多いのが現状です。

2. ピーナッツはナッツではない?

ピーナッツは「ナッツ」の名前が付いているため、多くの人が木の実の一種だと思っていますが、実は「豆類(マメ科)」に分類されます。ナッツ類とは、通常は木の実であり、アーモンドやクルミのように硬い外殻を持つものです。一方、ピーナッツは地下にできる種子であり、エンドウ豆や大豆に近い仲間です。

3. カニは魚ではなく「節足動物」

カニは多くの人にとって「魚介類」として認識されていることが多いですが、実際には「節足動物(せっそくどうぶつ)」に分類されます。カニの仲間は昆虫やクモ、エビと同じく、節足を持つ動物のグループに属しています。これは、魚のように水中に生息しているため、魚類として捉えられがちですが、構造的には魚とはまったく異なるグループに属するのです。

終わりに

果物や動物の分類は、見た目や日常の使い方だけで判断できない場合が多いです。バナナがベリーであり、イチゴがベリーではないという事実は、その一例に過ぎません。他にも、トマトが果物であったり、ピーナッツが豆類であったりと、私たちの思い込みとは異なる分類がたくさんあります。こうした知識を知ることで、普段何気なく口にしている食材や、周りにいる動物たちの新たな一面に気づくことができるかもしれません。

このような意外な植物や動物の分類に興味を持ち、日常の中で新たな発見を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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