また、本屋さんへ行こう
本が好き。同じくらい(いや、それ以上かもしれないくらい)本屋も好き。
読書が好きになったのは、家にあった「海辺のカフカ」がきっかけだった。
多感な学生のとき、本を読むことで救われていた部分もあったんだと思う。
夢中になって、読んでいた。
そして、わたしは本屋が好き。
読書が好きだから本屋も好き、ということもあるが、それだけではない。
まず、本屋に入ると無条件にわくわくする。
本の海を見て、まだまだこんなにも、夢中になって楽しめる時間が広がっているのか、とじんわり幸福感に包まれる。
(作家のみなさま、ありがとうございます...)
そして、その本屋の一番目立つ位置にある、おすすめコーナーを見るのが楽しい。
今は本屋大賞だよね、と王道な展開の時もあれば、書店員さんの個人的な趣味のおすすめなどもあったりする。
陳列や棚の作り方で、そこの本屋の熱量を感じることができ、なんだか勝手に嬉しくなる。
王道の展開も、今の本屋市場を簡単に知れるから好き。
書店員さんのおすすめ的な展開のときは、自分では選ばない本が並んでいることが多いので、手にすることも多い。
ちなみに、ほぼ100%買ってよかったな、と思う本となる。
(書店員さん、ありがとうございます...)
そして店内をなんとなく散策するのだが、わたしはその時の気持ちが赴くままに「なんとなく」散策することが好き。
事前に、SNSでいいなと思った本を探すこともあるけれど、それをするとわくわくする気持ちが半減してしまう。
それよりも、自分の気持ちの赴くままに眺めることで、自分が今どんな気分なのか、なにを求めているのか、なんとなく自己対話しながら眺めていることに気づく。
(そうした中で、SNSで知って気になっていた本を何気なく見つけてしまった時には、運命を感じてしまう)
そうして、吟味に吟味を重ねた1冊ないし2冊くらいを決めた時には、多幸感に溢れている。
今の自分の気持ちを知り、それに合うだろう本を選ぶ。
大げさかもしれないけど、自分で自分の処方箋を見つけてくるような感じ。
なんだか少し安心するし、しあわせな時間がこの後も続くことが約束され、ほくほくした気持ちになる。
あー、本屋ってたのしい。大好き。
明日もお気に入りの本屋さんに行こう。