見出し画像

学びに向かわせる力

 下の子どもが勉強に対するモチベーションを感じられないでいます。

 母親に言われるので仕方なく机にかじりついてますが。少しでもスキがあればタブレットでオンラインゲームやってますので、さすがに僕もコワーキングスペースに行く休日は、起きてくる前に持って行ってしまいます。

 勉強もやらされている感満載で、なんだか塾のテキストを積み上げて、探すのに時間をかけ、ノートがない、鉛筆がない、どこが宿題だったか覚えていないだの、御託を並べて取り掛かろうとしないので、見ていてその非効率ぶりに、イライラしてしまいます。

 とはいえ、僕自身も中学に上がるぐらいのタイミングで、どれだけ勉強していたかと言えば、何となくファミコンをやってた印象しか残っておらず、もともと小学校ではさして成績が中の上といったところ、中学一年生のときも、学年で上位3割といった線上にありました。

 塾には一年生の時から通っていましたが、そこの塾が通信販売で高い教材を購入するのを前提に、授業はそこに毛の生えたような内容で、今から振り返ると、有名塾でもなんでもなくて、家に最初に来た講師も、完全にセールス担当の人でした。

 公立中の上位3割というのは、高校偏差値の尺度で言えば、55ぐらいでしょうか。ボリューム・ゾーンであり、そのへんの高校から、上位大学というのは、かなりジャンプアップしないと無理な感じです。

 こういう自分がどこでスイッチが入ったのか、まったく思い出せませんが、一つには、そもそも運動が苦手で、生徒会活動の手伝いみたいなところに逃避していたぐらい、友達付き合いも、小学校の中途で転校したこともあって、スクールカーストの下位に甘んじており、地元の公立中学は基本、その延長線上の集合体ですので、何とかしようという思いがあったのは事実です。

 塾は生徒のペースに任されており、上位のクラスに行かない限り、三流の講師をあてがわれて塾の肥やしになりそうで、別に通信教育もやっていましたが、添削テストはあまり出していない状況、

 中学一年の入り口からの変化は緩やかで、まずは社会は得意というところで一抜けして、理科、国語も何とか得意科目に至り、そのうち英語もという感じで、何か大きな潮目が変わったわけではないのでしょうが、2年になると上位2割から1割のゾーンに入るようになってきた。

 そして3年になり上位5%以内で安定し、当たり前に校内試験で上位層に入るようになり、高校でそれ相応の結果を出しました。塾の方も肥やしのクラスから、いつの間にか最上位クラスに入り、あの塾なりに大事にしてくれたように思います。

 さて、こうして自分の成績の遍歴を振り返り、我が子のスイッチを探し出そうとしましたが、今はあまりヒントになるものはなさそうですね。
 いずれにしても、まずは学校の授業についていくこと、1回1回の考査に向けしっかり勉強をすること、得意科目を早い段階で作ることでしょうか。

 そのうえで、自分は勉強が得意と思えるところまで、成績を上げることが大事でしょうか。成績が良いということが、自他ともに属性として認められるようになれば、一種の自己暗示にかかった状態になり、そこにどんなときにも戦線を維持する得意科目があれば、なお自己暗示が裏打ちされることになります。

 あとは、一定水準に至れば、良きライバルは大事かもしれません。

 さて、中学3年間で息子がどこまで変わるか、楽しみではあります。親としてむやみに焦っても、あまり意味はない。
 わかったふりをしても最後は結果となり返ってくる、そのことを本人がきちんと受け止め、次につなげられるかにかかってる気がします。
 


いいなと思ったら応援しよう!