人事はいつでも青天の霹靂
昨日は人事の内示があり、法務部門のトップへの異動が決まりました。
もともと、あまりにやりかけの懸案が多く、このまま去ってしまうのは引き継ぎが大変なため、もう一年ぐらいいるつもりでしたし、実際、僕の上司の担当役員は続投を求めていたようですが、トップの意向もあるのか、人事の将来を見据えたローテの一環か、2年で異動となりました。
財務や営業企画、システムといった部門の経験はあっても、支店での業務も含め、法務は担当したことがありません。一年だけ、土地関係の法務のセクションにいましたが、そこではもっぱら、部門の人事と渉外を担当していたので、少し引いたところで仕事していました。
なかなかの晴天の霹靂で、自分が業務の裏も表も知り尽くしている今の職場とは真逆で、すべての知見はゼロからスタートします。
ただ、今のところにもう一年いると、僕が属人的に抱えている仕事があまりに増えすぎており、このままだと組織としての業務の継続性に難があるという、漠然とした懸念は抱えていたんですよね。
部下の皆さんも、僕が通暁しているので、説明をしなくても先に進めてしまう、こうなると、僕の経験値だけが上がりつづけ、組織としての足腰は弱いままだったので、僕を動かして一時的に混乱しても、そこの立て直しを新体制が図ることで、将来にわたる組織の強さを確保する、そういうメタ認知の視点からの、通常サイクルでの異動になったのでしょう。
また、法務も重要なポジションであり、いずれ、上になった時にはこの組織の抱える法務の課題を理解しておくことは大事で、最後のタイミングで、勉強の機会を頂いたものと思っています。組織の親心というやつですね。
まあ、仕事の基本的なやり方とか、手持ちの材料をもとに遅滞ないタイミングで判断すること、悪い情報ほど、早めに話を上にあげること、などは、どこでも通用する世界であり、法務はエキスパートが部下に多くいるため、彼らの知見を引き出しながら、最終的な判断をする役割を担う、
これまでのように、自分の知識に照らし合わせての判断でない分、確信が持てない面もありますが、ある程度決まったお作法のある世界なので、その作法には従いつつ、自分なりの色を出していきたいと思います。