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一夜漬けに付き合う

 中1の息子が今日から定期試験があるようです。

 2学期制のため、いわゆる期末テストであり、本来的には、中間テストの反省を踏まえ、平均点以上の科目はさらに伸ばし、平均点以下の科目はとにかく平均点まで到達する、
こうした目標に向かって学習を計画的にやらなければならないところ、現実には夏休みの間に、何となく間延びしてしまい、学習計画自体がぼやけてしまい、結果的に一夜漬けになっている感じでした。

 国語とか音楽は、今さら一夜漬けしてもどうなるわけではないと思い、昨日は理科に照準を絞り、塾からもらってきた予想問題を解いてもらい、そこでできない問題を教科書を見ながら深掘りすることで、知識を少しでも定着してもらう、そんな教え方をしました。

 今回の理科の試験範囲では、汎用性が高いのは、密度の計算問題ですね。確実に一問は出るはずで、手順を間違えなければ答えも必ず出せる。ここを間違えていたので、重点的に教えました。

 問題文に、体積⇒質量の順に数値が記載されていると、その順番で、体積を質量で割ってしまっているんですよね。密度に対する理解がそもそも甘いのと、国語力の問題もあるのかもしれませんが、
とりあえず時間がないので、水を基本にして、金属と氷で、同じ質量だと体積がどうなるかを書いてみて、氷が水に浮くことを説明し、あとは頑張って、という感じです。

 あとは燃えると石灰水が白く濁る有機物を選ぶ問題とか、生物の分類とか、このへんは、付け焼刃の知識で、本番、漢字を間違えずにきちんと書ければという感じです。

 ただ、僕自身について振り返ると、中学1年生のころの勉強スタンスというのは、記憶にないんですよね。中1のころは運動は苦手、勉強も真ん中ぐらい、典型的な陰キャ、カースト下位にあり、自分に自信なく、他人の顔色を窺いながら生きていた、そういう思いしかなく、学校はどちらかといえば苦痛でした。

 中1とか中2のころは、ファミコンやりながら、高額の教材を訪問セールスマンに買わされた、今思えばずいぶんと怪しげな塾に通ってぐらいで、勉強は親からうるさく言われないのはいいことに、さして気合を入れた覚えもありません。

 ただ、スクールカーストの中で、「永世中立国」を目指すために、体育はからきしだめだから、勉強で身を立てようという思いがあり、まずは社会を武器に橋頭堡を築き、そこから中2後半に戦線を拡大し戦果を挙げ、中3になり気づいてみたら、学年上位の定番になっていた感じです。
 
 中3のときは、半ば押し付けられた面もありますが、生徒会のヒラ書記、学級委員、旅行委員と兼務し、成績上位もあって、クラスの中での居場所を確保し、よき学びのライバルを得て、だいぶ変わりました。

 そう思うと、息子も、学びの岩にかじりついていれば、マインドチェンジの縁さえあれば、チャンスはまだまだ、あるはずです。

 一夜漬けとはいえ、何もしないで突入するよりかは、はるかにましであり、勉強をやると普段であればとたんに不機嫌になる息子も、昨日はさすがに背水の陣なので、神妙に僕の説明を聞いていました。

 いきなり飛躍は無理でしょうが、こうやって少しずつ引っ掛かりなから、知識を定着させ、そこから学びの面白さを感じ取ってもらうことで、課金問題を起こしたオンラインゲームの搦め手を自ら脱し、リアル人生の選択肢を増やしてもらいたいものです。

 

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