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科目登録ゼロで迎えた大学1年の夢

 このところ、睡眠導入剤なしで眠ることができるようになったと書きましたが、これが成功するのは、疲れているときや、飲んで帰ってきたときのように、身体がこれ以上の活動を求めない時に限ります。

 元気な意識を抱きかかえるようにして眠りにつくと、自分の心の中に残っている、負の塊が溶け出して、夢の中でいたずらすることがわかってきました。

 それでも、以前のように、僕の置かれたリアルな状況との継ぎ目が巧妙に隠された舞台の上で、何かに裏切られ、後ろから突き落とされるような夢を見ることはありません。

 こうした夢は、目が覚めても口の中に苦みが残り、現実世界に戻ったわかっても、見えないところで夢の中のようなことが起こっているのではと、猜疑心を抱かせるような、そんな力がありましたが、こうした絶望の淵に叩き落すような夢を見せる力は、現在の負の魂には、残っていないように思います。

 例えば昨日見た夢は、僕は再び母校に通うことになり、今度は文系の僕が理工学部を受験し合格したとのこと。ところが、年度当初にあるはずの、一年生の科目登録を失念し、締め切られてしまい、授業を受けようにも、科目登録をしていないので、茫然としているという内容でした。

 夢の中の僕は、大教室の必修科目は、科目登録しなくても受講できるのではないかとか、思いを巡らしています。もちろん受講はできても、単位認定されないと意味がありません。

 このままでは、1年生はそれこそ聴講生のような立場でじっくり授業選びをしてから、2年生から4年生までの3年間で、目いっぱい授業を詰め込むことになります。
 
 昨今の就職事情はよくわかりませんが、3年の後半とか4年になれば、就職イベントが多くなるため、学校に毎日行ってられないのは、何となく想像できます。

 とはいえ、この話、最初から無理な設定で違和感を覚えていました。理工学部となると、当然ながら物理とか数学とかの授業が中心であり、高校2年で数学と理科を挫折し、私大文系にステータス全振りした自分が、科目登録をしたところで、受験で捨てた理系の基礎学力がない授業についていけないのでは、ただ、合格している以上、理系科目に得意になっていることの証左でもあり、別人?と思ったところで、目が覚めました。

 どうも、前日に、彬子女王の著書を読んで、海外留学一年間が、聴講生であったため、大学の単位換算で4単位にしかならず、残りの3年間で卒業に必要な単位を取るのが大変だったということがインプットされ、さらに娘が理系に進むような話をしていたので、これらの知識がミックスされて、自分を四半世紀以上前の世界に戻し、肝を冷やさせるという企画を、僕の中の負の塊がやってのけたようです。

 これは、目が覚めれば夢と切り離せるので、そんなにダメージが残らない、とはいえ、疲れる夢であることは確かなので、今晩は睡眠導入剤を服用して寝ようと、思った次第です。

 まあ、無理に睡眠導入剤をやめる必要はないわけで、このへんは、身体の疲れぐらいとの兼ね合いで、薬をうまく使っていきたいと思います。

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