手戻りのない仕事のやり方を自分なりに1500字で語る
現在、日本時間の午前3時50分。
このところは花粉が多いためか、早朝から目がショボショボして、頭がぼんやりしています。昨晩、市販の薬を飲んだばかりなので、間を空けないといけないのかもしれませんが、半分でもいいから服用しないと、この調子の悪さが抜けない感じです。
昨日の朝に、経営トップへの説明案件が5本あり、それを20分以内で済ませる必要があったため(通常、トップへの説明時間は最大20分しか確保できない)、論点を資料上で整理し、いかに効率よくトップの考えを引き出すかを念頭に、資料作成を行いました。
僕が経営層に説明する際の資料の作り方として、資料の本筋部分の、概要と経過、方針案は簡潔にしつつ、それぞれにコメントを付記して、特に方針案のところについては、検討のプロセスをコメントに入れたうえで、そのプロセスをトップにも追ってもらい、その間の反応を見極めることを大事にしています。
これにより、仮に方針案がトップの考えと異なっても、どの方向に軌道修正するのが良いのかが、ある程度把握できるからです。
複数の方針案をフラットに並べるのは、トップを限られた認知を削ることになり、時間もかかる上に、トップの側が、選び取った方針案の選択理由を説明することになり、ここをトップにさせてしまうと、方針を決めきれず「だいたいこんな感じで」と、細部を詰め切れず終わってしまいます。
細部に神は宿る、の格言どおり、実は細部のところにトップの意向があって、「えっ、方針はそれでよいと言われたから進めたのに・・・」と後で手戻りが起こりがちです。
なので、まずはこちらからは方針案は1案にして、そこに至る検討のプロセスをコメントとして付記しておく、こちらの考えを受け入れてもらえば、そこで方針案は固まりますし、相違する場合は、トップの方が「検討のプロセスのこの部分が違うな。むしろその点は考えなくてよいので、別な案で行こうか」という感じで、軌道修正も比較的容易になります。
この、コメントでプロセスを書いておくというのは、「こちらも考えていますよ」をアピールできます。
別に過度に忖度するつもりはありませんが、トップに「こいつは自分の考えを理解していない」と思われると、どうでもいいところで引っかかったりして、勝負どころに行く前で躓いてしまいます。
また、本来はあまり関係のない案件でも、メインの案件に少しでも紐づけられる場合は、トップに案件を「消化」してもらう観点から、ついでに振り込んで、反応を覗うこともあります。
そこで、トップがどういう考えを持っているのかを引き出せれば、今後、ついで案件をガチでレクする際の参考になります。先を見据えて頭出しをしておくことも、効率的に仕事をするうえでは、非常に重要になります。
組織の上の人間ほど、さまざまな案件に対応せざるを得ないため、一つ一つの案件は、短時間のうちに、部下から与えられる少ない情報から、判断をを求められることになります。
もちろん、担当が持っている情報を素のままで丸投げするのは無責任であり、上の人間の認知を奪うため、迷惑この上ないので論外ですが、時間がないからと少ない情報量で一気に勝負を決めようとすると、跳ね返されたり、後で判断の手戻りがあったりするリスクがあります。
このへんは、自分が上になってみないとわからない境地ですが、人事や経営戦略、財務企画といったところは、職位が下でもこうした大所高所からの判断を求められるため、きついけど鍛えられ、結果として経営幹部としての予行演習を詰める分、最終的により高い職位に至ることが多いのは、当然かもしれません。
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