高齢者一人暮らしの食事
最近は一人で住んでいる母の食について、いろいろケアする必要が出てきており、高齢者の一人暮らしの食事は、なかなか難しいものだなと感じます。
週に1回とか2回行って、食材の補充はしてくるわけですが、母も気分次第で食事が変化することもあり、事前に要望は聞いたうえで買っては行くものの、後になっていろいろ足らないと言われることがあり、調達する自分としては、ストレスになります。
お弁当も宅配サービスに頼るという方法もあるのでしょうが、自分で好きなものを作って食べるのに比べると、味もイマイチだし受け取りも面倒ということで、時々注文してはみるのですが、なかなか軌道に乗りません。
ネットスーパーで必要な食材や日用品を注文できればよいのですが、そうしたネット利用については、自分はできないと思い込んでおり、生前の父が買い与えたスマホも、「ダウンロードしてください」と頻繁に表示されるのが、自分が馬鹿にされているようだと憤っていたため、やむなくガラホに替えたぐらいですので、今後も難しそうです。
一人暮らしの不安を訴えたこともあり、サ高住に入る準備を進めたことがありましたが、最終的には「自分は老人ホームに入るほど衰えてはいない」「年寄りと共同生活したくない」と拒み、時々、やはり入ろうかと言ったりはするものの、一時の気の迷いで入居できるほど簡単ではないため、こちらも今は、現実的ではないのかなと思います。
父がいなくなってみて、生前の父が母のことを受け止め、普段の手足となって動いてきたことで、夫婦の生活が成り立っていたことを実感する次第ですが、現実的に、現役世代である僕が同じようにするのは無理ですし、自分の家族が振り回されるわけにはいかないので、できる範囲でケアしていくしかないのかなと思います。
食事に対する不満も、根底には寂しさがあるのはわかっているのですが、そこは理解し共鳴してしまうと、際限なく求められることになり、自分が倒れてしまいます。
現在の僕が、経済的に十分恵まれ、自由に生きることができれば、ある程度は対応できるでしょうが、自分の生活さえ、処を得ているとは到底言えない状況にありますので、難しいのが実情です。
とはいえ、世の中、「ヤングケアラー」という、若い頃から親きょうだいのケアをしている人たちも少なくないようですし、親が高齢者になり衰えると、こうした対応を求められ、何とかこなしている現役世代は多いでしょうから、自分もバランスを崩さない程度に、対応していくしかないのかなという気がします。
とりあえず、昨日よりは今日、状況を改善していくことを目指し、食事については、保存のきく食材や、冷凍食品を購入し、母の気分の変化に応じて、食べられるようにしておき、なるべく、食に対する不満を和らげるよう、努力していきたいと思います。
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