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次第に去り行く先輩たち

今日になって、年末年始を10連休と勘違いしていたことに気づきました。土日にはさまれて9連休なんですね。 それでも例年よりは長いわけですが、何となく1日損をした気がします。

昨日は最終営業日ということで、我が社の役員や、元役員で今は外で活躍している先輩たちとの懇親会でした。最初はビールやハイボールでスタートしましたが、30分も経たない間に日本酒オンリーになり、12人で一升瓶を4本も空けてしまいました。

僕もしたたかに飲み、家まではちゃんと着いたものの、マウスピースを装着せずに寝たこともあり、イビキがうるさくて家族に迷惑をかけたようでした。ついでにドライヤーで髪を乾かすのが不十分で、起きたら寝ぐせがひどい状態でした。

さて、前置きはこのへんにして、役員クラスが集まって、いろいろ深い話になったのですが、ちょうど一年前に、僕が窮地に追い込まれた出来事があり、その話題になりました。

その時は、トップに外部から讒言をする者があり、反証しようもなく、困った展開になりましたが、昨日のメンバーの一人である旧知の役員に助けていただき、他の役員のフォローもあり、嫌疑は晴れないながらもトップとの関係は一応修復した、という結果になりました。

トップは外部からの起用で、成果を出さないと即、追い出されるシビアな立場にあり、我々とは違い、板子一枚下は地獄の世界に生きている人種のため、ある種、その下の役員クラスと一体ではなく、お互いを利用するような関係にあります。

僕のような部門長クラスの人間からすると、役員クラスとの信頼関係があれば、仕事は非常にスムーズに進められるのですが、最終的な人事は、経営トップの意向次第であり、最終決定権限も持っているので、そこは緊張関係のもとで、役員たちも部門長クラスも、トップとやり取りをすることになります。

トップは理不尽でないのですが、独特な価値観を持っており、こだわりもあり、プライドも高いので、そこでぶつかると、感情的に迫ってきて、それをかわすか宥めないと、難癖をつけられて余計な手間がかかることになります。

このへん、今は僕の上には役員クラスがいるので、この人たちがトップとの緊張関係の最前線にいてくれるわけですが、この先、2~3年で昨日のメンバーも含め、役員は相次いで退任することが決まっており、その先は僕らの世代が役員となり、緊張関係の最前線に立つことになります。

そうなると、仮に一年前のようなことが起こると、トップと役員である僕の間で、間に入りフォローするような人がいなくなってしまうので、ぶつかった者同士で、何らかの解決策を見出すことになります。

もちろん、経営トップも役員クラスを外してその管掌分野の業務は進められないのはわかっているし、役員になった人を仮に外しても、後釜に据える人材もそういないので、最後は折り合おうとするのでしょうが、そこまでに胃の痛い思いをしているのを、僕も役員クラスを見ていて知ってますので、これは大変だなという思いがしました。

要は、独り立ちが近づいているということですね。以前は、旧知の役員は非常に厳しい人なので、再三叱られてきましたけど、叱る間柄というのは、ある程度の信頼関係がないとできないわけです。

トップからも叱られることがあるわけですが、同じ釜の飯を食ってきた相手ではないので、そこには緊張関係しかなく、師弟愛のようなものはないわけで、お互いに対する潜在的な不信感のようなものがありつつ、そうしたやり取りをすることになる。
この辺の覚悟を持たないと、役員にはなれないわけですが、組織としては、誰かがそうした役回りをすることが求められるわけです。

そうなると、大事なのは同じく上がってきた同期ですね。今までは、何となくでしか意識してこなかったわけですが、これからは、役員になりそうな同期との関係は、大切にしていきたいと思います。

 

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