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「専」は点が不要!「博」は点が必要!

 小論文・作文指導者の〆野が普段の添削・採点指導からよく見かける、中高生の間違えやすい表記を紹介し、世の中高生・受験生に警鐘を鳴らすのが、このシリーズ【間違えやすい表記】。

 本日は「『専』は点が不要!『博』は点が必要!」です。「専」の右上に点を打ったり、「博」の右上の点を打ち忘れたりする間違えをよく見かけます。これらの漢字について、本日は確認していきます。

 ……といつものように始めたいところなんですが、このことについてネット検索をしていたところ、以下の記事を見つけてしまいました……。

 QuizKnockさんの記事で、こちらの話題を扱っていました。読んでみると、なんと私が今書こうとしていたことがこちらの記事に全てまとまっていました!えーと……、これ以上のことで、私から付け足すことはありません(苦笑)。えー、何も言うことありません(笑)。さすが、QuizKnock!

 どうしましょう?今、この余白を持て余しています(笑)。どうしようかな、穴埋めにここで歌でもうたいますか、ハハハ(笑)。

 要はね、「博」の右は「専」と同じように見えるんですが、そもそも旧字体ではそれぞれ全く違う字だったのです。これがそれぞれが新字体となった際、くしくも似たようなかたちになったことから、「あれ?点打つんだっけ?打たないんだっけ?」と混同するようになったのです。

 「博(ハク)」の右上は元々は「甫(ホ)」であり、これは漢字の音を表します。同じ種類のものに、「簿(ボ)」の右上や「薄(ハク)」の右上があり、これも元々は「甫(ホ)」です。この「甫」はh音(ハ行やバ行の音)を示します。「博(『ハ』ク)」なので右上「甫」であり、したがって点が必要です。

 一方「専(セン)」はh音ではないので、上は「甫」ではなく、したがって点が不要ということになります。……っていうか、これをQuizKnockさんの当該記事ではしっかり解説していましたよと(笑)。よって、これ以上、このトピックで何もいうことはないと(笑)。

 では、最後に、指導歴少ないながら過去に小学生に作文を教えた(他の先生の代講ですけどね)ときに、小学生の子たちに教えた、これを遊びで覚える覚え方を披露します。みなさんジブリの「千と千尋の神隠し」、知っていますよね?それを使った語呂合わせです。

「千尋は1000(専=セン)点なし。ハク(博=ハク)は1点あり。」

 これ「専」と「1000」は、千尋の源氏名の「千(セン)」にもかかっていて……、え?もうどっちが点打つか覚えたからうるさいって?……あ、さようですか……。

 では、本日はこの辺で失礼いたします(笑)。


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〆野 友介 | 教育系noter | 小論文・作文指導者| 志望理由書の作成指導も |
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