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茶の湯の本たち #77 茶道の文化経済学 (文化とまちづくり叢書) 

読み易さ ☆ (三点満点中)
専門書です。
お点前の中身からはやや遠いです、
大寄せ茶会や箱書きの意味が経済学視点で理解できます

このシリーズについて

茶道初心者が茶道の本を紹介する記事です。ほぼ自分のメモがわりです。
本記事では、茶道の初心者向けのおすすめ本を紹介します。

今回の本はこちら

おすすめポイント

  • 文化経済学の視点で茶道を捉えており、伝統文化の維持発展に興味がある方には参考になります

  • 本書では、茶道はシステムとして、「稽古場」「茶会」「茶道具」の3つの経済から成り立っているとしている。お家元お好みの道具による流通の話とか面白いです

  • 結構内容は難しいです。

読んで思ったこと

筆者の太田さんは同志社大学で先生をされています

本書は博士論文がベースとなっています。
博士論文は公表されていますが、本で読んだ方がわかりやすいと思います
https://doshisha.repo.nii.ac.jp/records/28846

これまで文化経済学は、文化市場として複製不可能なオリジナルな文化の市場と著作権に基づく市場の二つに分けてきたとのことです。
本書は、茶道はその二つとは別の構造という分析をしています。学問的な貢献は新しい視点を提供したということだと思います。


調べていたら文化経済学会というのがあります。論文のタイトル見る限りかなりマニアックです


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