【詩①】―傘―
―傘―
それは、すこしだけ特別な生活を彩ってくれるもの
君は雨から日差しからわたしの代わりに受け止めてくれる
それほど大きくもない体を一生けんめいに使って
頂点から綺麗にひらく
色、形、大きさそれはバラバラだけど
半円は優しく心を包みこんでくれる
優しいけれど本当は凄く脆い
強い風が吹くと君の柱はバランスを崩して
君とは何十年も一緒に居られない
それでも
365日わたしは君の下で今日もまたこの街を歩きたいから
そうしたら赤、青、黄、緑、透明
いつもの日々が昨日より彩る、君の色に染まっていく
《雨降る日に。24.8.31》
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