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ドングリからコーヒーができたぞ!.Day5

こんばんはこんばんは!ここ1番のプロジェクト達成感&感動に浸っているエフゲニーマエダでございますヽ(´▽`)/

えーと昨日にはなりますが、ドングリコーヒーマガジンの第5弾ということで、ついに野山で拾うことのできるコナラどんぐりドングリコーヒーとして成立し味わうことのできる現場に立ち会うことができました...!!

この企画コンセプトとして「同じ木の実なんだからコーヒー作れんじゃね!?コーヒー作りに準じた方法でやってみようよ!」という若者の興味が結びつき、わが街の2BeansCoffeeさんにご厚意に近いご協力をいただいてこのドングリコーヒーは実現しています(笑)
カフェ好きと植物好きが組み合わさった興味ってスゴイっすよ...!

上記の通りコーヒー製造に準じて乾燥やら実施しているため、時間は多少かかってますがマガジンの1本目であるドングリコーヒーを作ってみようか.1Dayから流し見していただくとざっくりと製作順序がわかるかな〜と思いますbb

ではでは、目の前にドングリコーヒーが現れるその瞬間の感動をお伝えできるように時系列をたどる感じで書いていきましょうか!

1.いよいよ焙煎してみる。

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いきなり焙煎後の写真ですが、この日焙煎したのは左のビンにとじこめられている乾燥ドングリ。コーヒーでいう生豆(きまめ)ってところでしょうか。
あらかじめコーヒー豆に近いサイズになるよう挽き割っています。
そうすることで焙煎機にかけたとき熱の入り方が近くなりますね。ドングリそのままのモノもあるんですが、デカすぎました。
なので今回は細かく挽き割りパターン。

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⤴︎⤴︎写真がコーヒー豆の焙煎に用いられる直火式焙煎機。真ん中の筒口内に豆がセットされます。(他には熱風式があるそう)

さてここでインテリぶらせていただきますが、私は実験や検証が大好き。
なので焙煎時間や焙煎時の火力の強さを分けてみることに!
傍らアドバイザーにはバリスタがいるので、珈琲豆焙煎と同じ感覚で試していただきました。

細かいドングリ生豆の焙煎パターン
パターン①:35gを中火で6分間  →乾燥後は30.4g
パターン②:35gを弱火で14分間 →乾燥後は29.4g

とこのようなパターン分けで2種類の焼き加減を用意。

●ここでちょっとしたコーヒー豆知識!

焼いている時に聞きましたが、コーヒー豆を焙煎しているとポップコーンのように「爆ぜ」という音が立つそうです。豆を焼くときその音を頼りに焼き加減をみるそうで、1爆ぜと2爆ぜのタイミングがあり、それぞれ
1爆ぜはセンターカットと呼ばれる豆中央の溝が開いた音
2爆ぜは豆の細胞壁が発泡し破れてくる音
があるそうです。
ちなみに肝心のドングリ焙煎にはそれら爆ぜの音はまったく無かったようです!笑 (なんて頼りのない木の実なんだドングリは...)

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そしてこれが焙煎が完了したドングリ豆。色合いはもうコーヒー豆です。
が、コーヒー豆と違って表面にテカりがありませんね。ドングリはほとんど油分がないようです。
この写真は焙煎1回目のパターン①のもので、香りなどもありませんでしたが、さらに長時間焙煎したパターン②だとさらに黒さが増し、やや香りの良いフランスパンのような香りが香っていました。

2.抽出し、コーヒーが完成。

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さて、お次はいよいよお湯に浸してコーヒー完成!
…とはならず、ミル挽きというコーヒーを粉末にする工程がありますね。
ミル挽き→粉末化→抽出→コーヒー完成!という運びになります。

さてこのミル挽き工程では手回しミルを使ったのですが、手応えがコーヒー豆に比べてドングリ豆は実が固く締まっていて、硬かったそうです!
結構挽きづらそうにしてました((笑

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2回ほどのミル挽きでやっとコーヒー粉末の段階へたどり着きました。
コーヒーいざ実食はもうすぐ目の前ですよ!
ドングリ豆を挽いてみて、パターン①だと豆色に比べてなお色が明るくなった感じがします。中は火の通りがさほどって感じだったのでしょうか?
焙煎時間14分のパターン②だとさらに色が暗く、しっかり火が通ったんだなぁーという印象。

そしていざ粉末をドリップパックに流し込み、粉末13gに対して80℃のお湯50ccの割合でコーヒーを淹れてもらいました・・・。
(ドングリコーヒーはなかなか湯になじみづらいという特徴が出ていたそうです)

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ついに生まれました!抽出したドングリコーヒー1号です٩( ᐛ )و
焙煎パターン①のコーヒーがこの写真こちらのもの。

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そしてこちらが焙煎パターン②のコーヒー。色がコーヒーらしくしっかり濃くなっていますね。


3.ドングリコーヒーのお味は...?

どこかで飲んだことのある、めちゃくちゃ馴染み深い味・・・
そう、お茶です。

完 全 に お 茶 で し た ! 笑

完全に味コーヒーだと思って飲んだら、予想を大きく裏切ってくる味に感動を楽しめます。笑
そして思いのほか超ヘルシーさっぱり!な感覚で、不思議とマズくもないんですね。

どんなお茶に近いかというと、麦茶、黒豆茶という答えが出しました。これらに近い味ということになります。そして味の奥底にいる、Theドングリ!な風味もわずかに感じ…
そして浅煎り気味のパターン①に比べてしっかりと焙煎したパターン②はさらに香りと若干のビターさが付加される感じ。若干コーヒーらしくはなります。

コナラから作るドングリコーヒーは、麦茶を飲み慣れている日本人からしたらお茶の括りからは脱せない味(お茶感)ですが、マズくもない意外といけちゃう味でした!
(ウイスキーの色もナラ樽から抜け出た成分なんですが、お茶の味はしませんよね…不思議なもんです。)

ここまで違う味の考察について、植物学的目線でみてみると
同じ木の豆なんですが、赤道付近に育つリンドウ目アカネ科植物と、北半球の冷温帯に育つブナ目ブナ科の植物とではやはり形態・成分的にも大きく差が出ることになったのでしょうかね。
進化系統でみればブナ科のコナラは花粉媒介の樹木なのでやや昔から存在している種ですが、虫媒花のアカネ科コーヒーノキは後々進化して現れた系統ですので成分が多雑なのも納得がいきます。

4.ドングリコーヒーの可能性

ドングリコーヒーを調べてみると、カフェ文化のなかで近世ヨーロッパでコーヒーの輸入が禁止されていた時代に、コーヒーの代用品ということでドングリコーヒーの製造がなされ、カフェで提供されていたそうです。
歴史の表舞台としてはそこで本格的にドングリコーヒーが登場しています。
(ただあまりにも味が違いすぎるだろ…とは思いますが。笑)

そんな歴史に思いを馳せ、味わってみるという楽しみ方もできそうですね。
今回は水に晒し渋抜き製法をとったせいか、決して飲めぬほどマズいものではないのでおもしろ商品としても成立するんじゃないかなぁーと思います。

意外とイケるやん!なんてテストマーケット結果も出れば、コナラのどんぐりにある程度の商品価値がつきます。
なので林業業界も多少の収益向上が見込めるわけですよね。山にコナラが成立している林家さん林業会社さんはいますぐドングリコーヒーを商品化して販売しましょう!

5.さいごに

今回焙煎/抽出とやった際に焙煎パターンの違いで味の違いまでを楽しむことができましたが、ドングリコーヒーの発展性を考えるとほうじ茶ラテというジャンルが存在しているので、お茶×ミルクでそれに続くか、製造工程にアレンジを加えたり、アカナラやカシワなど他種のどんぐりを用いて作ってみるとまた意外な違いに驚かされるかもしれませんね!
大いに研究の余地ありです٩( 'ω' )و

さて!
記事の最後に厚くご支援ご協力いただいたわが街のカフェ2BeansCoffeeの店主に謝辞を、と。こういう形式だと理系学部の卒論を思い出しますね(笑)
今回のドングリコーヒーを作ってみよう!企画で焙煎から知識からと、様々な協力あっての本格ドングリコーヒーを作ることができましたこと、多大な感謝申し上げます。

では、また別の種で検証されるときまでドングリコーヒー乞うご期待ください٩( ᐛ )و

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エフゲニーマエダ(平成林業。)
若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。