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【見分け】イレーネドイルか、それ以外か。
えーとまたなんでか大病…ではないですが普通はやらかさんような中病?くらいのものをやりました。ちょいと仕事もお休みレベル。
春の超腰痛といい、ホント参っちゃいますね。。。
とりあえず体は動いているので散々続く雨で元気に雑草が生い茂るラベンダー畑をうろうろしてると、とあることに気づいたのでレポートがてらあげときます。
まぁタイトルの通りです。
イレーネドイル ラベンダーとを見分けるその特徴!
ではいきましょう。
そもそものアメリカ生まれであるコモンラベンダー品種イレーネドイル(L.angustifolia 'Irene Doyle')なんですが…
かれこれら記事を見てもらえれば、ざっくりとしたこのラベンダーのプロフィールは把握できると思います!
そして前述注釈しておかないといけないのが…
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購入店により「イレーネドイル」に2色いるんですよ。。。
これがちと正確さを複雑・厄介にしている所以ですね。
どちらが正しいイレーネなのか調べねばならない…
けども色の濃い品種・薄い品種にもそれなりに「イレーネドイルだよね」と特徴付ける部位があるんですよ。
まぁそれに気づいたって記事になりますの。
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まずこちら本日みかけたイレーネドイルの未開花の花穂。
薄色タイプ?の方でした。(薄色タイプって呼び方も暫時的です)
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でこちらはロイヤルパープル。英国品種。
パープルって言うわりには未開花状態だと白っぽいんですけどね!
双方とも蕾の傾き具合からわかるように成熟度合いは違っているんですが、パッと見どこかれかの違いにお気付きの人はお気づきでしょうか?
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こうするとなおわかりやすいですかね!
正解は蕾(ポプリ部分)の突端の色の濃さが違います!
未成熟花穂のイレーネドイルはこの突端部分の色が濃いためか、やたらと"目が合う"特徴があるんです。
これは萼の色が濃いタイプでも同様で、このイレーネドイル的特徴が色の濃薄個体が現れた際にある種の混乱を生じさせました。(この件はさておき)
About ラベンダーのつぼみの突端部分…
今まで萼/ポプリ表面の色と明らかに色が違っているのは、萼/ポプリに格納されている未展開の花びらが見えてる色だと思っていたのですよ。
けどけど…
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開花したばかりのラベンダー花穂の詳細な写真を観察してみると、ラベンダーが開花段階を迎えると蕾の天蓋?がウツボカズラ(食虫植物)のようにおパカッと開いて花びらが展開しているのがわかりますよね。
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そして花びらだったのではなく、あくまでポプリ/萼に付帯した部位/組織であるという事。そしてもって色が異なっている。
そしてそのフタ様の部位は横にちょこんと逸れて以後脱落することなく付きっぱなしのようなのです。
これはよーく観察しなきゃわからない部分ですよね。
おそらく植物学者レベルの観察ポイントだと思います(自画自賛w)
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この萼の天蓋にあたる部位の名前は未だわかってないんですが、ラベンダーの専門書によると、どうやら天蓋がある系統種と無い系統種とがあるようです。
アフリカ大陸などに分布するLavandula属植物にはどうやら"フタ"は存在しないようなのですが、ヨーロッパにいる系統種ストエカスやデンタータなどコモンに比較的近い遺伝系統である別種には同様に蕾のフタが存在するようなのです。(ヨーロッパ大陸に渡るにあたって獲得した形質?らしい)
ということで、必ずしも花びらの色が開花直前のラベンダー蕾の突端に現れて出てくるものではないよ〜ということを踏まえて、開花直前の薄色系ラベンダーの写真をもう一度!
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ミスキャサリンも花穂が成熟するにしたがってやはり萼・蕾の頭頂部が紅色に染まるのですが、実際に開いて出てくる花びらの色はそこまで濃いピンク色ではないんですよ。
恐らくポプリのスキン色は赤っぽいんでしょうが、ポプリに生える線毛(Trichome)が花穂の色を白っぽく際立たせているのでしょう。詳しく調べたことはないのですが!
いろんな品種の蕾頭頂部分を観察してみよーう!
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ロイヤルパープルら。
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でイレーネドイル。開花しちゃってますが、こちらも花弁展開前の蕾を見てもらうとやたら色の濃い点々が気になると思います。
先に記載したマンステッドではそうはならない、イレーネ固有の特徴だと思うんですよねコレ。
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こちらは個人的イレーネにソックリだと思っているMaillette。
しかし蕾の突端にそこまで目を引くような色の違いはありませんよね。
'Maillette'であえてアルファベット表記したのは、フランス語読みだとマイエとなり、日本人はメイレットと誤読してしまっている為です。
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