見出し画像

青いハンドバウム、Take2!!

ういっすこんちはこんちは、青の魔術師エフゲニーマエダだよ。

ついにやってまいりましたね、3月
さらさらの雪が降るのもわずかあと1ヶ月。(下は22年のLast snowy day)

それとともに。。。

ストレス性か睡眠か食の不摂生で麻疹が出た

やってまいりました、蕁麻疹!!

この日朝起きたらすでにここにいらっしゃったので、まぁ原因もわからず唐突なお客だったわけですわ、蕁麻疹さん。

ということで、よーうーこーそーという形で歓迎してやりましょう。
いざ、n=1(サンプル数1)の臨床実験、やっていきたいと思います。

・・・まぁ事実ややかゆいんですよ。
なので皮膚表皮の肌トラブルってジャンルなんすかね。


●材料たち

まぁざっくりとレシピ書いておきます。

【青いハンドバウム2作目の材料レシピ】
・精製ミツロウ 〜1g
・シアバター 〜3g
・グレープシードキャリアオイル 〜4mL
(前作アプリコットカーネル/バラ科)

でっす。
これはベース材料的な部分ですね。

なんかウチで持っているソイワックス?大豆キャンドルのソレがどうやらミツロウの部分で互換利用できるらしいんですよね。
まぁようは融点を上げて手触り硬めにする硬化剤の役割がある部材なんですが、大豆由来となるので、大豆アレルギーの人には注意となる素材でもあったり。

で今回アレルギー要素を排除したかったので、、、
前回は杏種子キャリアオイルを使用していたところを、バラ科アレルギー要素を排除するためにグレープシードオイルに切り替えました!

●アロマ材料

アロマ(精油)材料たち

【青いハンドバウム2作目のアロマレシピ】
・キタゴヨウマツ精油(自家蒸留)〜3.5mL
・セイヨウノコギリソウ精油(自家蒸留)〜0.3mL
・コモンラベンダー精油(中国産・自家蒸留)〜0.3mL

▶︎初めて針葉樹精油を使ってみる。

ウチには過去の蒸留で生み出せた針葉樹の精油ストックが
1.トドマツ 2.アカエゾマツ 3.ドイツトウヒ 4.ニオイヒバ
5.アカマツ 6.キタゴヨウマツ 7.ストローブマツ 8.コウヤマキ
9.ヒノキリーフ 10.スギリーフ
 等々…

とめーーーちゃくちゃいるのですが、中でも成分的に気になっていた、、、

キタゴヨウマツ精油!!!

を今回チョイスして作っていきたいと思います。

というのも、キタゴヨウ精油はかなり近い近縁種にヒメコマツ(Pinus parviflora)がおりまして、というかそのヒメコマツの変種がキタゴヨウマツなんですが…
ヒメコマツが特筆して持っている成分というのが、ネロリドールなんですよ。Nerolidol。

ネロリドールはその名前からネロリ(オレンジの花)ってから命名された芳香成分なんですが、どうやらこのネロリドールが皮膚細胞の代謝とかに作用するらしい…
加えて女性ホルモンにも似た働きもすることから、スキンケアとかに注目されてる成分らしいんですわ。

本当かどうかはわからんですよ。

まぁそれを自分の皮膚プツプツに使う分にはまぁーいっかー!
ということで、皮膚の代謝に効くらしいネロリドールを高い割合含むキタゴヨウ精油をガッツリ使用してハンドクリームを作っていきたいとおもいまっす!

▶︎初めてのアキレア精油のブレンド使用。

キタゴヨウ精油3mLに対してアキレア精油を0.3mLほど添加。それでも凄まじい青さ…

今回ハーバル&スパイシーなアロマも持っているアキレア精油(抗炎症薬効)を使うことは決まっていたので、香りが喧嘩し合わないような針葉樹精油をセレクト。

香りにあまり角が立っていなくて、フラワー感を感じさせるアロマのあるキタゴヨウ精油(自家蒸留)。
これとブレンドして使ってみることにしました!

まぁ柑橘花由来のネロリドールを20%ほど含むんで、ほかの針葉樹精油に比べてフラワー感あるのも頷けるっちゃあ頷ける…

1%でこの青さ。

今回初めてブレンド精油なるものを作ってみたのですが、キタゴヨウ精油3mLに対してアキレア精油が0.3mL。
いわゆるドロッパーのポタポタ(0.03mL)が10滴分。

なのでアキレア精油1%混合精油になってます。

この時期の真っ白な景色にかざしてみる。

青い。すごい青い。人類みんなが好きな色だ・・・。
Es ist alle menschen lieblingsfarbe…Blau。

●おんじゃ、作っていこうか〜。

①ミツロウ+バターのベースを作る。

精製ミツロウの量について

前回処女作の反省(硬すぎた)を踏まえて、総計2グラムのさらに半分量にします。
意図としては、すぐ使い切って次いけるようにですね。

あ、ちなみにこのケースは「創作品を販売してみないかい?」とお声がけしてもらったお店さんへのテスター用の10gケースです。
なので前回30gの1/3サイズ。

お次はシアバター

バターに関しては前回同様のシアバター(アカテツ科)です。ロクシタンが誇って使っているやつですね。
お試しでシアバターを少量買って使っているのですが、なんか…うーん、植物の油臭さが気になった。

これが植物バターが酸化≒劣化した香りかぁ?とも疑いつつ…

次のバター素材はビタミンCを多く含むマンゴーバターとかにしましょうかね?アレルギーとかどうなんだろうそのところ。

調べたらマンゴーはウルシ科植物なのでウルシにかぶれる人は似た物質の影響を受けるので注意が必要?だそうな。バターにマンゴール(アレルギー物質)が含まれているかは謎。

ちょっと調べた。23/03.02


ミツロウの溶ける温度は70℃手前あたりなので一旦加熱する

前回同様こんな感じでミツロウとシアバターを先に溶かして混ぜます、混ぜました。

蛇足ですが、、、
なんか大豆由来素材とかでハンドクリームとかを作ろうと考えたとき、水成分(蒸留水とか)との混合の際に乳化剤として大豆レシチンなる大豆由来成分があります。
が、大豆レシチンを素材として扱うときはどうやら高温に晒しちゃダメらしいんですよねぇ。。。

②キャリアオイルに精油(香りのもと)を混ぜる。

グレープシードキャリアオイル+キタゴヨウ&アキレア1%ブレンド精油

うっすらですがしっかり青みをまとっています。

えーとキャリアオイルとブレンド精油の割合が1:1です。
なので意外とサラサラしてるオイルベースなので、おそらく完成品は硬さ緩めに仕上がるはずです。


すっごいちなみになんですが、この薄青色オイルベースに、、、
実はコモンラベンダー精油も0.3mLほど加えてたり。
コモンラベンダー精油の香り強度テストも兼ねてです。

この蒸留回で得られたラベンダーオイルを使いました。

しかし1%ブレンド程度では完全にキタゴヨウとアキレアのスーッとする香りに駆逐されていました。あーらら。。。

ラバンジンはまだマシなんですが、コモンラベンダーの香りはどうやら使いどころを選ぶみたいですね。うん。

青のケミカリストの仕事⤴︎⤴︎

青いプリズム分光の彩層が見える・・・。
青に青が映えてます。ホント。


③上の2つを混ぜる。

シアバターの溶け色と混ざって若干グリーンぽく。

混ぜました。ギリッギリ溢れるかと心配なりましたが、10gケースに収めることができました\(^∀^)/
おいら細かい事前計算がかなり苦手なんすよね。。。
いつもなんだかんだで済んでしまっているので。。。いやぁーよくない。


色は溶けてる状態ではシアバターの黄色みと混ざって、若干の青緑色を醸していますね…さて固まって白くなるとどうなるかが肝心。

この時点では溶けてHOTな状態なので、まだシアバターの油臭さと針葉樹&ハーブのスーッとした香りの2つが立っています。


完成品。Congrats!!うっすら青い!!

で、固まりました。
バターミツロウが冷えて体積縮んだので中央部が窪んでいます。指でガッツリ削り取ったワケではありませぬ。

アキレアブルーの1%ブレンド精油で作るとこのような色合いになるようですね。

前回は3%強を混ぜているので、これと比べるとなかなかの青色だと思います。
それに乗じてアキレア独特のスパイシーかつ甘いハーブ感も強くなっちゃうジレンマなんですが。。。

てな感じで!!

●肝心の、使用感…!!

指?というか体温ですんなりすぐに溶けてくれます!
さすがキャリアオイルとシアバターの比率を上げただけありますね。

ただ軟らかめなので、指ですくったときバター質?固形的なのもこそぎ取れてしまうのがやや気になったポインツ。そんなにいらないんだけどな…的な。

・Baum de Aroma…

やっぱり針葉樹精油を使っているので、野生的というかスーッとしてます。
けど他の針葉樹精油によくある青臭さ的なアロマはいないのがまた不思議。
これがキタゴヨウあるいはヒメコマツ精油のいいところなんすかね!

これダジャレなんですけど、肌温というか患部に塗り込んで数時間経つと、香りがハーバル→ウッディー調に変調するんですよ!
ハンド"バウム"がだんだんバウム(木材)の香りになるっていう実話のダジャレです(笑)

○〜関連記事リンク〜

【前回】

【使ったキタゴヨウ精油を得た蒸留回】


次回に続く!!!

いいなと思ったら応援しよう!

エフゲニーマエダ(平成林業。)
若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。