『試合で負けた』 催眠での失敗
「俺を試合に勝つようにしてくれ」という依頼が来たことが今年の初めのころにあったのですが、最初の試合では成功。次に私が掛ける際には見事に失敗致しました。
失敗の原因は
1. 催眠状態にさせる時間帯やタイミングがズレてしまったこと
2. 掛けた催眠が長時間続いてしまうと強制的にストップが入ること
最初の試合では、彼本人が「ここだ!」と思うところで一気にパフォーマンスが出せるように瞬時に出来る自己催眠で行い試合に勝つことができました。
私が掛ける際にはその状態の分野の知識不足及び被験者のヒアリング(聴き取り)を詳しくすみずみまで行うことができなかったのが反省点です。
彼と私の暗示効果の発生時を比較すると
彼 : 試合中、ピンチのとき、相手が怯んでいるとき、操作可能
私 : 会場に入場時、長時間続く、ピンチ関係なし、操作不可
になります。
彼はピンチのときに溜め込んでいた潜在能力を発揮する+火事場の馬鹿力を出すスタイルを取っていました。
しかし、私の場合は「会場に入場時」に彼を催眠状態にさせて火事場の馬鹿力を出すように暗示を掛けていたので入場時にかなりテンションが上がり「戦う気になってきたぜ」と仰っていただけました。
しかし、結果は敗北。
私はこの出来事にひどく悲しみました。
それから彼からの依頼が途絶え今では一切連絡がありません。
失敗すると長く続くことがないという悲しい現状です。
解説
彼はスポーツ選手や戦闘状態にあるようなアニメのキャラクターのような「怒り」の状態(殺気と言ったりもしますが...)を出して欲しかったため『ノルアドレナリン』を出すことを命令するということになります。
アドレナリンは心拍数および血圧、運動能力を上げるため怒った状態と同じようになるので長時間であったりすると身体や心に負担が掛かってしまいます。
ピンチ時のときに使うことで最大限のパフォーマンスが発揮できるようになるので私が無知であった時に掛けた「会場に入場したときに暗示を仕掛けた」というのはタイミングがズレてしまっているので宜しくありませんでした。
催眠はふとしたきっかけで外れてしまうことが場合によってはあります。特に彼の潜在意識と自己防衛本能が、「これ以上続けると良くない」という判断を行ったので試合が始まったタイミングで元通りに戻ってしまったのだと考えられます。
なので結果的にストップが掛かり”ピンチ時に最大限の力を発揮する”ことが出来ず失敗で終わったのだと思われます。
まとめ
タイミングを見計らう必要がある暗示のため取扱いが難しい
身体に負担が掛かってしまうので一時的である
当時はこのような知識が無かったため理由を説明することができず、自分の行った催眠も上手く行かないまま失敗してしまった
学ぶのは大切である