SIGNOTE10 SIGNATEのエンジニアとして目指すもの
はじめに
はじめまして。株式会社SIGNATEでVPoEを担当している丹羽(ニワ)です。MBOカーブアウト(以下、CO)したことをキッカケに、採用面談や新人とのランチ・飲みの場で「今までのコト」や「これからのコト」を話す機会が多くなってきました。特にエンジニア組織については、今まで積極的に採用広報をしてこなかったので、何をやってる?どんな働き方?どんな人が活躍している?など、たくさん質問をいただきます(笑)
採用面談中にも、マナビDXQuestやひろしまQuest、データ分析コンペなどに参加していたけどSIGNATEの中の人の顔が見えなくて話を聞きにきた!と言われることが増えてきました。
そこで、これまで言語化していなかったSIGNATEのエンジニア組織に関するアレコレを整理したので、何回かに分けて公開していきます!
思いがけず長文になったのですが、ぜひ最後までお付き合いください。記事に対するフィードバックや、記事にして欲しいことなど大歓迎ですので、お気軽にご連絡ください!
今回は第1弾として、SIGNATEの事業内容を説明しながら、エンジニア組織の事業に対する関わりと魅力、これからエンジニア組織としてやりたいこと等を説明します。
SIGNATEの事業内容について
現在SIGNATEでは、AIやデータサイエンスの活用支援領域から幅を広げ「DX推進における『人が足りない』を解決する」事業を展開しています。SIGNATEには様々なプロダクトが存在していますが、現在は主に社内・社外の両面から人材活用を支援する【SIGNATE Competition】*1と【SIGNATE Cloud】*2の2つに注力して開発をしています。
各プロダクトについての詳細は別の記事で詳しく説明しますが【SIGNATE Competition】はAIやデータサイエンスの領域に興味を持つ個人(会員)に成長と活躍の場を、【SIGNATE Cloud】はデータドリブンな組織への変革を目指す企業にデータ活用イネーブルメントをそれぞれ提供しています。
全体的な方向性としては、各プロダクトがシームレスに連携され相互に良い影響を与え合うプロダクトにしていきたいと考えています。例えば【SIGNATE Competition】で開催されたコンペを元に、【SIGNATE Cloud】でデータ活用スキル習得教材を提供する。あるいは【SIGNATE Cloud】でデータ活用に課題を抱える企業が【SIGNATE Competition】会員にアドバイスを求め、会員はその対価として報酬や経験を得る。こういった活動を行えるようにすることで、様々な企業・ユーザーがデータ活用に関する価値交換を行えるエコシステムを築いていきたいです。
エンジニア組織の事業に対する関わりと魅力
エンジニア組織としては、このプロダクトをグロースさせていくことで会社の成長に貢献しています。
今までは、AIやデータサイエンスといった領域に注力していたこともあり、データサイエンティストやエンジニアが中心にプロダクト作りを推し進めてきていました。特に、データ分析やAI開発を経験してきた本職のデータサイエンティスト目線で「あったら良いな」と思うサービス・機能をプロダクトに落とし込んでいる点は、我々のユニークな特徴だと思います。
【SIGNATE Competition】における「Runtime機能」は、マシンスペック依存でAIの予測精度を向上させるのではなく、限られたスペック内で実行速度と共に精度を計測する独自のメソッドで構築されています。また【SIGNATE Cloud】における「Quest講座」は、さまざまな業界が抱える課題を実際のプロジェクトに見立て、AI開発・データ分析業務を疑似体験できるようにしたPBL(Project-Based Learning = 課題解決型学習)教材は、他にはない教材かと思います。おかげさまで、ご利用企業様やユーザーの皆様にもご評価いただき、国や地方自治体事業でご利用いただくことも増えています。
作ってきたプロダクトが、経済産業省主体のデジタル推進人材育成プログラム「マナビDX Quest」や、金融データ活用推進協会による「金融データ活用チャレンジ」など、社会的に意義深い取り組みの中でご活用いただけることは誇らしく感じています。
とは言え、改善すべきところも多々あります。
ご利用企業数や会員数が増加するということは、ユーザーの裾野が広がるということ。それはつまり、もっとわかりやすく導入・参加しやすいプロダクトにしていく必要があるということです。
今後はビジネスサイドとも連携を強化し、よりユーザー目線で、より的確にニーズを捉えたものづくりを行う環境を築き、作成した機能に対するフィードバックが得られやすい体制を整えていくフェーズとなっています。幸いにも、経営陣含めビジネスサイドのメンバーは、エンジニア組織をコストセンターではなくプロフィットセンターとして認識してくれており、データサイエンティストやエンジニアと一緒により良いプロダクトをつくりたいと思ってくれています。
なかなか現場の声が届きにくい立ち位置にいるエンジニアにとって、より実感を持ち”ものづくり”に集中できる環境を一緒に作っていけるフェーズであることも魅力の1つでしょう。
これからエンジニア組織としてやりたいこと
現在は、プロダクトごとに6〜8名の開発チームを編成して、スクラムを取り入れてアジャイル形式で開発を行っています。
現体制は、エンジニアが開発に集中できる、チームごとで開発が効率化されている、少数での開発になっているため、一人ひとりに求められる役割、責任、裁量が広くて大きいことがメリットと言えます。一方で、職種別・チーム別の交流が希薄、チーム別ごとに技術スタックが異なることで学びの共有が相互に良い影響を起こしにくい、などのデメリットも抱えているのも、また現実です。
今後、SIGNATEの目指すエコシステムの世界観に合わせて、エンジニア組織は変化していく必要があると考えています。
そこでビジネス・データサイエンティスト・エンジニアがより密な連携を行えるよう、今年からSIGNATEの機能別組織から事業チームを立ち上げ稼働を始めています。
例えば、【SIGNATE Cloud】においては、Salse&Marketing Groupからお客様からの定量的・定性的なフィードバックを集めてもらい、営業視点での機能アイデア出しやUXの指摘、Data Driven Groupからはアクセスログ・イベントログから定量的にユーザーの振る舞いを可視化し、PDCAサイクルを回すための材料を取り揃えてもらうなど、関係者の数を増やしつつも、高速に開発・リリースを行える体制を整えようとしています。
エンジニアとしての具体的な働き方については、別の記事で詳しく説明できればと思います。
アーキテクチャの話でいえば、現在モノリシックに管理されている各プロダクトを、なるべく汎用的な機能だけでサービス化*3し、独立して管理していきたいと考えています。
今後、目指す世界観を作るために、様々な新規事業を立ち上げていくことになるでしょう。その時、今あるアセットをうまく使い回せるよう、常に一手先を読んだ設計でシステム作りを進めていく必要があります。
我々はスタートアップであり、かつ変化の激しい業界に身を置いています。だからこそ、事業方針が変わっても抜本的な改修開発をせずに事業成長を続けられるシステムにしていきたいです。
他にも、サービス化することでプロダクトのデリバリー速度や開発体験を向上させる、社外サービス・ツールとの連携性向上も目指すところです。
SIGNATEのエンジニアであることの意味
これから事業を大きくしていくにあたり、SIGNATEのエンジニア組織は、プロダクトと共に変革期を迎えています。
SIGNATEの目指す世界観も、今後世の中のニーズや変化を拾っていくことで、もっと大きな変化が起こるかもしれません。今後の変化を考えるだけでもワクワクが止まりません!この変革期を一緒に楽しんで、成長していける仲間を募集中です!
そんなわけで、採用募集の告知をさせてください(笑)
🔷SIGNATEのエンジニア組織で働くメリット🔷
🔶求める人物像🔶
ココまでの内容で少しでも興味をお持ちいただけましたら、是非お気軽にご連絡ください!カジュアル面談はいつでも受付中です。
<カジュアル面談に応募する>
今回は事業内容やこれからの組織としてやりたいことにフォーカスして記事を書いたので、次回はSIGNATEを支える技術について詳しくお話をしていければと思います。