図書室のはこぶね
僕の10年日記帳によれば、去年(2023年)の昨日(1/10)に図書館に足を運んだところ、「福Bookろ」なる企画が展開されており、そのおかげで、「図書室のはこぶね」(著者:名取佐和子)というステキな物語に出会えたのだった。
「福Bookろ」というのは、本が封緘されている封筒(すなわち中身が見えない)を適当に選ぶことで、新たな作家や書籍との出会いを提供してくれる企画。
完全に適当に選ぶというわけではなく、封筒の表面に本の「書き出し」が示されているので、それを手掛かりにして選ぶことができるというものだった。
封を開けて出てきた本が「図書室のはこぶね」という作品だったのだけれど、結果として、「図書館の司書ってさすがだな~。返却時にお礼を言いたい」と思うような読書体験になった。
本に巻いてある帯は、編集者が心を込めてその本を紹介するキャッチコピーだと思うので、それをそのまま書き留めると次のとおり。
この本の中では、帯にも出てくる「飛ぶ教室」(ケストナー)のほか、面白そうな本が何冊か登場するので、それらの本も読んでみたくなったことを覚えている(「玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ」(木下龍也・岡野大嗣)という歌集は特に興味深く感じた)。
またもちろん、名取佐和子さんの別の作品も読んでみようと思ったのだけれど、この1年間、手に取ることはなかった…
ということで、備忘録も兼ねて、名取佐和子さんの高評価作品を「読書メーター」で調べてみた。
まず、「金曜日の本屋さん」というシリーズ物があるらしく、これが相当人気な模様。次いで、「ペンギン鉄道」という作品があり、これも続編? が出ているので面白いのだろう。
これら以外では、「図書室のはこぶね」が、やはり? 人気があるほか、「シェアハウスかざみどり」「江の島ねこもり食堂」を読んだ人が多い模様。
(文庫にもなってるし)何となく「江の島ねこもり食堂」が面白そうなので、どこかで手に入れて読んでみようかなと思う。