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「今、ここ」ってどこ?

ヨガや瞑想のレッスンで聞いたりメディアの記事で見て「胡散臭い」「抽象的すぎて意味がわからない」と感じる言葉シリーズ第一弾。

「今、ここに意識を向けましょう」

瞑想の授業を受けて、ようやくこの言葉の意味がわかりました。
それまでは、「とりあえずレッスンに集中すればいいんだよね」と解釈してやり過ごしていたというのが正直なところ。

時の種類として、「今(現在)」のほかに「過去」「未来」がある。
多くの人は、過去や未来に関する事柄に思考を巡らせては後悔や怒り、恐怖、心配、不安の念を抱く。トラウマレベルの強いストレスを感じるほどの事でなくとも「牛乳がもうないから買わなきゃ」「さっき部下にきつく言いすぎたな」といった日常的な事に関しても記憶を掘り起こす処理等が脳内で働いてしまい、心ここにあらずの状態になる。
そこでヨガや瞑想では、脳を休ませ心を穏やかにするために今起きていること、とりわけ自分の身体の中で起きていること(呼吸や身体の伸び縮み、痛み等)に意識を向けさせようとして「今、ここ」と言っているのだ。

「今、ここ」がどこなのかを理解するだけで「あ、今ここに意識が向いていなくて過去の事を考えていた」と気づけるようになります。

現在も瞑想の授業の中で、心の性質や「今、ここに意識が向いてない」と気づくことの重要性、瞑想を続けているとわかってくること等を学んでいます。腑に落ちた学びがあれば、今後共有していきたいと思います。

ヨガって、紀元前2500年頃から今に至るまで脈々と実践され伝えられている知識です。
ヨガの始まりの時と現代とでは文化や言葉、生活スタイルが大きく異なるので、文献をそのまま直訳で読んでも意味がわからない、下手すると誤解を招くようなこともあります。
私自身、ヨガをガッツリ学ぶ前は「ヨガって宗教なんじゃないか」と思っていたくらいです。
こんな勘違いをして「意味わからない」「怪しい」と思ってヨガから離れそうな人に向けて、想像しやすいように解釈し直したり、具体化することを細々とやっていこうと思います。


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