心に振り回されないように頑張ることがヨガ
今日のレッスンで思わず泣いてしまいそうになるくらい感動したことがあった。
1. 頑張り屋さん
Yoga Siestaのオンラインレッスン開講当初から参加してくれている生徒さんがいる。
3年ぶりにヨガを再開して、思うように身体が動かない現実を思い知らされたそうだがそれでも強度の高いポーズも頑張って取ろうという心意気がオンラインレッスンの画面から伝わっていた。
頑張っている様子を見る中で、私はいかに気持ちの頑張りと身体の調子の良い塩梅を見つけてもらえるかを考えながら言葉かけやレッスン開発を進めてきた。
それから4か月目に差し掛かった今日、
ヨガレッスンのテーマは「首・手首・足首」。
怪我しやすい箇所であることや首に関する身体の役割・特徴をお伝えしてレッスンを開始した。
他のヨガ教室ではあまり取り扱うことがない・意識しない部分だけに、彼女も好奇心をもって取り組んでくれているようだった。
2. 突き動かされた瞬間
オンラインレッスンの画面から見えた彼女は、
最初のウォーミングアップをする合間に足首をブラブラさせたり、
強度がピークとなるポーズを取ろうとした時、一度ポーズから手を放して手首をクルクルさせてから再チャレンジしたりしていた。
レッスンの最初に今日の身体の調子を確認し、レッスンが進む中で変わる身体に意識を向け続けることで、身体の中から湧いてくる動かしたい気持ちを素直に表現した瞬間だった。
これぞヨガだと思った。
3. 頑張ってポーズを取ることがヨガではない
いかに心の頑張りに服従することなく、身体から伝えられる感覚に注意を向けて応えてあげられるか。
心に振り回されないように頑張ることがヨガだと私は思う。
4. みんなの未来を見据えてレッスンに取り組む
私のレッスンには色々なライフコースを歩んでいる方が参加くださっている。
幼い子どもを育てながらもフルタイムで働く方や結婚を機に新天地で新生活を営んでいる方、働き盛りキャリアウーマン街道まっしぐらの方、出産を終えて身体の回復を待ちながら育児休業と言いつつ子育てに奮闘している方などなど。
共通するのは、
日々誰かに目を向けて誰かのために身を削って頑張っていること。
気を張って頑張ることが当たり前で自然に手足頭が働いている。
一方でヨガのレッスンでは、その頑張りを手放す練習をしていく。
せっかく頑張って今を乗り切ってきているのに、
誰かが独り立ちして手がかからなくなった頃、酷使しきってボロボロの心身でその後の長い人生を進まなくてはならないという未来が待ち受けているなんて辛すぎる。そうならないように、少しでもヨガを通して今のうちから心に惑わされずに自分をいたわり、ととのえ、活力を養っていくお手伝いをしていきたい。
Yoga Siestaでは、水・木・金・土・日でオンラインレッスンを開講しています。どんなレッスンをしているのか気になった方はぜひともご参加くださいませ。