幸せが逃げないため息をつこう
馬鹿正直だった私は、なるべくため息はつかないようにしようと思っていた。
本格的にヨガの勉強をし始めた時も、ヨガレッスンで「口から息を吐きましょう」という先生のガイドに対して「絶対嫌だ!」と頑なにため息を拒否して鼻呼吸を続けていた。
何の根拠もない迷信によって意地を張った態度、幸せが入る隙などなく逃げていく一方ですね。
ところが今は自分のヨガレッスンの最初に生徒さんに対して「口からはーっと吐きましょう」と言っている。
それはため息が決して幸せを逃がしてはいないことがわかったからだ。
むしろため息をつくことで、無駄な力みが抜けてリラックスする感覚を味わうことができる。
口で「お疲れ様」と自分に言うよりも、一度ため息をつく方がより自分を労わってあげているなと感じられる。
自分を労わりリラックスを得られる至福の時。
生徒さんの中に、うまく息が吸えないと言う方がいた。
息を気持ちよく吸うためには、身体の中に溜まっている淀んだ空気をしっかり吐き出していくことが大事だったりする。
身体から不要となった空気が出ていきスペースができることで、新鮮な空気を吸い込むことができる。
ため息をつくことは身体にとって幸せを取り入れる準備。
心身ともに疲れがたまっている時、何もやる気が起きないものだ。
ヨガのポーズをすることもままならないかもしれない。
そんな時こそ、ため息をたくさんついて心身から疲れを吐き出していこう。