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しあわせ野菜新聞

 お届けするのは”生きる力”、伝えたいのは”野菜の物語”
 そんなふうに考えつつ、当園ではお届けする野菜セットに、ニュースレターとして「しあわせ野菜新聞」を同梱しています。
 最初はA5(普通の大きさの半分)で書き、次にA4片面となり、今は裏面に野菜レシピ集を載せながら業者さんにお願いしてカラー印刷です。
 このNoteを書くために整理していたら2016年2月のニュースレターが出てきました。A5からA4になったばかりのころで、自分の白黒のプリンターでコツコツと印刷していたころです。
 読んでみると今と同じことを書いています。同じことを言い続け、同じことを書き続けているので当たり前ではありますが、そんなふうに過ごせたことをしあわせだなぁと思います。
 これからも、同じ思いで”野菜の物語”を伝えていきたいと思います。
  (2025年2月記す)

2016年2月のしあわせ野菜新聞


今月の野菜
毎日寒いですね。今年は奄美大島でも115年ぶりに雪が降ったのですが、ここ静岡は何故か降りませんでした。
それでも、霜が降りた朝は野菜達も真っ白になって凍っている時があります。凍っている時に収穫すると、細胞壁が壊れて腐ってしまうのですが、10時頃になって溶けてから収穫すれば大丈夫です。凍っているのは細胞壁の外側で、細胞自体は凍らないように、濃度を高くしています。冬の野菜がおいしいのは、凍らないように細胞内の糖分濃度が高くなっているからです。
ホウレンソウ、ニンジン、ブロッコリー、キャベツなど冬の露地野菜ならではの味をお楽しみください。
 
最近の出来事
大学を卒業してから3年間働いてくれたスタッフの女の子が、結婚相手がいる東京に行くために退職することになりました。頑張ってくれていたので残念なのですが、新しいスタッフとの引継ぎを一生懸命にやってくれている様子を見て、とても嬉しく思いました。
お届けしている野菜の多くは、退職する彼女が種を播いたものです。新しいスタッフも25歳の女性です。3月からは40歳代の男性も加わり、総勢11名で野菜を育ててお届けします。
 
この頃思うこと
自分は47歳の時に25年間勤めた農業高校の教員をやめて農業を始めました。
専業農家の長男であった自分は、卒業したら農業をやるつもりで大学の農学部に進みました。専攻は農業経営学、卒論は「企業的農業の可能性」でした。ところが、どう考えても農業をやって楽しい生活が送れるとは思えません。休みもお金もないような農業しかイメージできませんでした。友人たちも農業関連産業、あるいは、まったく違う職業に進んでいきました。そこで、「農業高校で、生徒たちと一緒に農業の可能性を考えてみよう」と思い高校教員になりました。
教員生活は大変楽しく充実していて、何より安定していました。しかし、勉強や部活動で目標を決めて一生懸命に取り組んでいる生徒や、時には「そんなこと無理だよ」と思っていた夢を実現してしまう生徒がいて、そんな彼ら、彼女たちがとっても、まぶしく思えました。
「農業の可能性を伝えたかったら、自分自身がやってみよう。農業に興味を持った学生を受け入れられるような農業経営体を目指そう」と思い、妻の応援もあって農業を始めました。
それから8年、まだ農業の可能性を示しているとはいえません。ホームページに農業高校時代の授業風景の写真があるのですが、「予想以上に楽しく農業の授業を受けてくれたから、農業に未来を感じてしまったんだよなぁ」などと写真の中の生徒たちに時々、愚痴ったりしながらも、それでも、写真からは農業の楽しさや大切さが伝わってきて、元気をもらいます。
当社の基本理念は「育てる人、食する人、地域の人にしあわせをお届けします」です。農業には、みんなを幸せにする力があるのだと信じています。そのことを立証するのが、自分のライフワークだと思っています。

お知らせ
 お届けしている野菜は無農薬で育てているため、虫が食べた跡があったり、小さかったり形が悪かったり、注意はしているのですがフンや虫がついていることがあります。ご不快な思いをさせてしまいましたら申し訳ありません。


「しあわせ野菜新聞 」
第1版 2025年2月23日発信
 
オーガニック農園 株式会社 しあわせ野菜畑
代表 大角昌巳


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