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橋田壽賀子さんと「おんな太閤記」と平和
橋田壽賀子さんといえば、僕にとって「おんな太閤記」なんです。
はじめて大河ドラマを真剣に見ました。父の影響であります。
父は山岡荘八さんの「徳川家康」26巻を読破し、家康が好きでした。
僕はその当時歴史をよく知らなかったのですが、父に戦国時代の話を聞いて、豊臣秀吉に関心を持ちました。
父といっしょに見始めた「おんな太閤記」は、秀吉の正妻のねねが主人公であり、女性の視点からの戦国絵巻。
なので、合戦シーンはほぼほぼなかったのですが、引き込まれる脚本と展開、それに佐久間良子さんや西田敏行さんはじめとする俳優さんの演技力に、迫力と臨場感と上手さと奥深さを感じ、素晴らしいクオリティーに夢中になって再放送(次週の土曜日にある)まで見ていました。(当時はまだ録画なんて夢のようなものでした。)
普段、父とはそんなに会話はしなかったのですが、おんな太閤記を見た後は感想やら、私見やら、これからの展開やらをお互いに興奮して語り合いました。
「おんな太閤記」の合戦シーンについて、実はこんな裏話があったんですね。YAHOOニュースにあったのでメモしていました。
女性を主人公に戦国時代を見つめた81年のNHK大河ドラマ「おんな太閤記」の撮影中、主人公・ねね(佐久間良子)の義妹・あさひ役で出演していた泉は橋田さんが男性ディレクターと衝突した時のことを鮮明に覚えているとした。
「今までの大河ドラマって合戦の場があるのに、戦を1シーンも作らないでディレクターとケンカしてましたね。(ディレクターが)男だから合戦の場が欲しいからって1シーン入れちゃったんですよ。そしたら『合戦なんかして!』ってメチャ怒って」と説明。
「『なぜ戦をしなきゃいけないんだ、残されるのは女だろ』って亡くなっていく悲しみとかを書いたのは橋田寿賀子じゃないですか。『戦なんか書かなくたって、ドラマ書けるだろ』って言うのがあの人の信条じゃないんですかね」とおもんぱかった。
また「『戦争はダメだ』、『戦争ほど怖いものはない』って言ってました。だから『平和でなければいけない』ということを言ってましたね」とし、「貧しい中の強さ、逆境をばねにして生きてくるっていう、こうでありたいっていう人間を書いているんじゃないかな」と話した。
2021.4.9.YAHOOニュースより
現在、毎週日曜日の朝、BSプレミアムでアンコール放送されている「おんな太閤記」
先週は本能寺の変でした。(夢の録画、しました。藤岡弘さんの信長が好きだったので…)
豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だったころから、この物語は描いています。これから秀吉(今は羽柴秀吉)は天下人になってゆきます。
それだけを見るとサクセスストーリーだと思うのですが、秀吉の周辺にいる者たちは、はたしてそうであったのか? 戦う男たちは、守るべき女たちに、どれほどの苦しい思いをさせるのか、辛い思いをさせるのか。ふるえる哀に渡る戦国は鬼ばかりです。そういう場面も含めて、女性から見た戦国、平和への希求を魅力的に伝えています。
*
今、戦争の影が忍び寄ってきているように感じます。
戦争はどんなことがあってもしてはいけない。
『戦争はダメだ』
『戦争ほど怖いものはない』
だから
『平和でなければいけない』
私たちは平和のために闘わなければなりません。思考と想像と祈りという武器を使って!
そう橋田壽賀子さんは、訴えているのではないでしょうか?