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【絵本】「いやだいやだ」 せなけいこ

「そうしたら ルルちゃんは どうするの?」



「いやだいやだ」 せなけいこ


絵本作家のせなけいこさんが、お亡くなりになったということをネットニュースで知りました。


子どもが小さい頃、せなけいこさんの絵本を妻が買ってきて、子どもによく読み聞かせていたことを思い出しました。「ねないこだれだ」のおばけの表紙、なつかしいな~

我が家の本棚にある せなけいこさんの絵本


僕もこの絵本「いやだいやだ」を子どもに読んだことがあります。


そのときのことを書き記したものが残っていたので、それを基にNoteの記事として書いてみました。


         ◇


僕の子どものうち、一番下の娘が今2歳。


ちょうど、何でも「イヤ、イヤ!」の時期なんですね。


まあ、どんな子どもにもこの時期はあると思いながら、この絵本を読んで聞かせてみました。


いやだ いやだって ルルちゃんは いうよ

なんでも すぐに いやだって いうよ


ルルちゃんの顔は、しかめっ面
ルルちゃんが、あんまりいやだって
いうもんだから


ルルちゃんのおかあさんも
だっこするのを「いやだ!!」って言い出します。


それなら かあさんも いやだって いうわ


すると


リンゴやケーキ、おひさま、だいじなクマのぬいぐるみ、ルルちゃんが保育園にはいていく靴たちも、みんなが「いやだ!!」って言い出すのです。


みんな眉をつりあげて、本気で怒っています。


みんなに「いやだ!!」って言われた
ルルちゃんは、泣きべそをかいてしまうんですね~


そして、さいごに


そうしたら ルルちゃんは どうするの?


という言葉で、この絵本はおわります。


おかあさんも、おひさまも、クマのぬいぐるみも、保育園にはいていく靴たちもルルちゃんに「いやだ!!」って表面では怒っているけど、本当は全然怒っていなくて、そんな気持ちをルルちゃんにわかってほしいだけだったのでしょうね。


そして


ルルちゃんが指をくわえて涙を流している最後の絵は、みんなのそんな気持ちがルルちゃんに伝わったのでしょう。


せなけいこさんの絵は、ちぎり絵で描かれてるので、なんとも趣深くあったかい。


とってもかわいくて、わかりやすいし、でも、最後には読んだ子どもに何かを考えさせる、そんな独特な表現で楽しませてくれるのが、せなけいこさんの絵本なんです。


         ◇


今、せなけいこさんの絵本を手にしてみると、とてもあったかい。


読み聞かせをした娘は、来年高校生になります。そんな、子どもとのあったかい時間を思い出させていただきました。


せなけいこさん、ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。



【出典】

「いやだいやだ」 せなけいこ 福音館書店


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